(新)Nothing happens to me.

科学はボタンをかけ違えたまま来たのではないでしょうか。

出来事を一点のせいにするのは人間の野蛮な悪癖

科学分野のなかで医学だけが出来事を一点のせいにします。物理学や化学は出来事を一点のせいにすることができない旨、暗に示してきたのではなかったでしょうか。出来事を一点のせいにするのは排外主義の根っこでもあります。

ひとに対して正常異常の区別はつけられるか③遺伝子

障害という言葉のどこに差別があるか考える第7回 ひとに作り手は存在しないと考えようが、自然をひとの作り手と想定しようが、結論は同じでした。正常異常の区別は機械に対してはつけられても、ひとに対してはつけられません。ひとを正常と異常に振り分けれ…

衆人環視のもと「コマネチ」を連発するかどうかは脳次第

自力で窓を閉めることのできる人間は存在するか第1回 脳科学が台頭しはじめたころ、俺は思った。これからはコレだ、と。そして心のよりどころを求めるように脳科学にムチュウになった。 さいしょに読んだ脳科学の本は、書店では多湖輝さんの本の並びに置い…

身体が遺伝子会長とその子飼いの脳社長に牛耳られる/

身体すり替え事件第4回 では、科学は、存在を読み替え、さらには存在同士の関係をも別ものにすり替えて、その結果、身体をどのようなものとするのでしょうか。 ここではざっくり結論だけを申し述べます。 科学は存在を読み替えることで、みなさんの身体が、…

出来事を一箇所のせいにすることの魅力

ガンを原因と思っていればなんでもできる???第1回 先日、数回にわたり、ガンを例に、出来事を一箇所のせいにする見方について確認しました*1。今回はそのまとめをします。 かつて、苦しんでお亡くなりになった幾人かのひとたちの身体のなかにガンが見つかっ…

違いをひとつにしぼれ

コーヒー疫学、違いをひとつにしぼらない第1回 首がとれそうになるくらい、首をひねっている。 国立がん研究センターが中心となってコーヒーに関し、コホート調査をやったそうである。その調査を報じている記事をぐうぜん読んで俺はいま、しきりと目をパチ…

ガン医療に対するふたつの疑念

『患者よ、がんと闘うな』の近藤誠さん第1回 みなさんご存じのように、近藤誠さんというお医者さんがおいでである。1990年代中頃から、ガン治療にかんし警鐘を鳴らしつづけていらっしゃる放射線治療医である。その彼は、オロカモノの俺が意訳するところによ…

ガンを生じさせる原因はあるのか

事故が起きるとします。するとテレビがさっそくその事故について報じます。そして番組内では、道行くひとがレポーターに感想を聞かれちゃったりなんかして、こんな言葉を返します。 「はやく事故の原因を解明してほしいです」 スタジオにカメラが切りかわっ…

科学の出来事観と物質観の変遷①

ここ数ヶ月、カワグチ・サチジ・シリーズと題して、二篇*1おとどけ(?)してきた。いずれもクソまずいものだったにちがいないが、それでも、そこで確認したのは非常に大事なことだった。 みなさんが今日のおフロあがりにお召し上がりになろうと、冷蔵庫にと…

疫学という数量化(前半)

津田敏秀『医学的根拠とは何か』岩波書店 疫学を専門とする医師、津田敏秀さんの怒りが本書で炸裂しているのである。いったい津田さんは何について怒っているのか。 医学的根拠とは何か (岩波新書) 作者: 津田敏秀 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/1…