(新)Nothing happens to me.

科学には人間を理解することが絶対にできない理由がある

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

科学は身体を機械と見なすが、身体が機械であったことは嘗てただの一瞬もないこと(5/5)【医学がしばしばしばみなさんに理不尽な損害を与えてきた理由part.2】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.48 さて、「左手の物」は、「見えるありよう」と「見えないありよう」とから成るといま表現しました。でも、そのように「見えるありよう」と「見えないありよう」から成るのは、「左手の物」に限られるでし…

科学は身体を機械と見なすが、身体が機械であったことは嘗てただの一瞬もないこと(4/5)【医学がしばしばしばみなさんに理不尽な損害を与えてきた理由part.2】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.48 ◆見えているものは実は、ほとんど見えていない(補足) いま、身体がほんとうは機械ではないことを詳しく確認しました。医学はこの機械ではない身体を機械と見なすということでしたけど、なぜ医学は身体…

科学は身体を機械と見なすが、身体が機械であったことは嘗てただの一瞬もないこと(3/5)【医学がしばしばしばみなさんに理不尽な損害を与えてきた理由part.2】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.48 ◆左手を例に さらにしつこく確認しますよ。 左手に話をしぼって、このことを検証してみます。 俺がいま自分の目のまえに、自分の左手を掲げているとひとつ想像してみてくれますか? その左手は、俺の眼前…

科学は身体を機械と見なすが、身体が機械であったことは嘗てただの一瞬もないこと(2/5)【医学がしばしばしばみなさんに理不尽な損害を与えてきた理由part.2】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.48 ◆身体とは何か はたして身体とは一体、何でしょうね? いま、俺の頭のてっぺんから、下半身の末端まで、感覚がひと連なりになっています。 みなさんもそうですね? で、その「感覚」がひと連なりになって…

科学は身体を機械と見なすが、身体が機械であったことは嘗てただの一瞬もないこと(1/5)【医学がしばしばしばみなさんに理不尽な損害を与えてきた理由part.2】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.48 目次・すべてを台無しにする科学のボタンの掛け違い・身体とは何か・左手を例に・見えているものは実は、ほとんど見えていない(補足) ◆すべてを台無しにする科学のボタンの掛け違い 医学の基礎について…

なぜ医学は、患者が何を「訴え」、何を「要望している」のかイマイチよく理解できないのか。また患者がこうむっている「たいしたことのある」副作用を、なぜ「たいしたことのない」ものと勝手に侮ってしまうのか(3/3)【医学がしばしばしばみなさんに理不尽な損害を与えてきた理由part.1】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.47 いま指摘しました医学による争点のすり替えを、箇条書きにするとこうなります。 身体はほんとうは機械ではない。 医学は、ほんとうは機械ではない身体を、機械と見なす。 その結果、やれ健康だ、やれ病気…

なぜ医学は、患者が何を「訴え」、何を「要望している」のかイマイチよく理解できないのか。また患者がこうむっている「たいしたことのある」副作用を、なぜ「たいしたことのない」ものと勝手に侮ってしまうのか(2/3)【医学がしばしばしばみなさんに理不尽な損害を与えてきた理由part.1】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.47 ◆医学による争点のすり替え 先ほど、いきなりこう言いました。ふだんみなさんは、やれ健康だ、やれ病気だとしきりに言うことで、「苦しくないか(快い)、苦しいか」を争点にする、って。 だって、そうで…

なぜ医学は、患者が何を「訴え」、何を「要望している」のかイマイチよく理解できないのか。また患者がこうむっている「たいしたことのある」副作用を、なぜ「たいしたことのない」ものと勝手に侮ってしまうのか(1/3)【医学がしばしばしばみなさんに理不尽な損害を与えてきた理由part.1】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.47 目次・みなさんと医学のあいだに生じた齟齬・医学による争点のすり替え ◆みなさんと医学のあいだに生じた齟齬 ここ最近はずっと、みなさんと医学のあいだに生じた齟齬を見ていますよね。その齟齬の生まれ…