(新)Nothing happens to me.

科学はボタンをかけ違えたまま来たのではないでしょうか。

「身体をキカイ扱いする者の正体は」

科学は身体を機械と見、機械にもちいられる正常異常の区別を身体にもつけますが、そこにはワナが(当初のタイトルは「科学の身体研究からすっぽりぬけ落ちている大事なものchapter3」)

医学は差別の体系である

身体をキカイ扱いする者の正体は第22回 このchapterでは、機械に用いられる正常異常という振り分けかたを、科学が身体に用いることの非について見てきました。 最後に、確認してきたことを箇条書きで簡単にふり返ってから、このchapterを閉じることにします…

「統合失調症」を理解する7

身体をキカイ扱いする者の正体は第21回 先ほど統合失調症の例を用いて確認しました。精神医学は患者を精神に異常のあるものとして理解しようとしますが、それではそのひとを理解することはできないということでした。論理的に考える限り、ひとはひとりの例外…

「統合失調症」を理解する6

身体をキカイ扱いする者の正体は第20回 ここまで、統合失調症と診断されたひとたちの例を用いて考察してきました。そして確認しました。精神に異常があるものと精神医学に判定されるひとたちを理解するのに必要なのは、そのひとたちのことを、「そのひとたち…

「統合失調症」を理解する5

身体をキカイ扱いする者の正体は第19回 精神医学は患者を精神に異常があるものとして理解しようとします。しかしそれでは患者のことを理解できないどころか、むしろはなっから理解するのを拒絶することになると申しました。 では、精神医学が精神に異常があ…

「統合失調症」を理解する4

身体をキカイ扱いする者の正体は第18回 精神医学は患者を精神に異常があるものとして理解しようとします。しかしそれでは患者のことを理解できないどころか、むしろはなっから理解するのを拒絶することになると申しました。精神医学が精神に異常があるものと…

「統合失調症」を理解する3前半

身体をキカイ扱いする者の正体は第17回 精神医学は患者を精神に異常があるものとして理解しようとします。しかしそれはむしろ患者のことを理解するのをはなっから拒否することです。 そう申し上げる俺はいまみなさんと、統合失調症と診断されたひとのことを…

「統合失調症」を理解する3後半

身体をキカイ扱いする者の正体は第17回 (前半のつづき) みなさんは「青年の身になって」、引きつづきこうお考えになります。 「いま、入院十日まえから急に周囲の注目を集めるようになったというのが青年の思い過ごしではないと仮定して考えた。今度は、実…

「統合失調症」を理解する2前半

身体をキカイ扱いする者の正体は第16回 精神医学は患者を精神に異常があるものとして理解しようとします。しかし、それはむしろ患者のことを理解するのをはなっから拒否することでした。 では、そのひとたちを理解するにはどうすればいいのか。 そのひとたち…

「統合失調症」を理解する2後半

身体をキカイ扱いする者の正体は第16回 (前半からのつづき) 統合失調症を発症したある青年は、入院させられてからも、自分が病院にいるということを受け入れようとせず、「芝居はもう止めてください」「これは、ドッキリカメラか何かでしょう?」と言い、…

「統合失調症」を理解する1

身体をキカイ扱いする者の正体は第15回 精神医学は患者を精神に異常があるものとして理解しようとしますが、それではそのひとたちのことを理解できるようにはならないし、それどころかはなっから理解を拒むことになると申しました。 だとしますと、そのひと…

精神医学は患者理解をはなっから拒否する

身体をキカイ扱いする者の正体は第14回 身体を機械と考える科学には、快さと苦しさが何であるのかがよくわからないということを確認しました。 快さや苦しさが何であるのかがよくわからなければ、治療を受けるとしばしばこうむることになる副作用とか毒性と…

科学には苦しさや快さなどどうでもいい

身体をキカイ扱いする者の正体は第13回 機械にしか用いることのできない正常異常という区分けを、ほんとうは機械ではない身体に用いる科学には、快さや苦しさが何を意味するのかがわからないと申しました。いまからこのことを簡単に見ていきます。 「身体の…

副作用とか毒性というものを医学は十分に気にしてきたか

身体をキカイ扱いする者の正体は第12回 みなさんお元気でしょうか。お目にかかるのは、細かいことを抜きにして申しますと、3ヶ月ぶりといったところかと存じます。たいへんご無沙汰しております。 以前、俺が何をモゴモゴと申し上げている途中だったか、も…

みなさんは治療を受けるかどうかお決めになる際、損得計算をなさる

身体をキカイ扱いする者の正体は第11回 機械にしか用いることのできない正常異常という振り分けかたを、機械ではない身体に用いるというのは、「世界によって定められたありようを身体が呈していないこと」を問題にすることでした。世界によって身体はみんな…

手足が震えるのは運動障害か

身体をキカイ扱いする者の正体は第10回 科学は、機械にしか用いることのできない正常異常という振り分けかたを、機械ではない身体に用います。それは、「設計製造者(世界)によって定められたありようを身体が呈していないこと」を問題にすることでした。そ…

医療が真に問題とすべきは何なのか

身体をキカイ扱いする者の正体は第9回 科学は、機械に用いられる正常異常という区分けを、機械ではない身体に用い、その正常を健康とか健常と呼ぶいっぽうで、異常を病気と呼び、治療とは異常状態から正常状態になることを目的とするものとします。これは、…

科学のなかにすべり込んだ差別の論理

身体をキカイ扱いする者の正体は第8回 科学は事のはじめに「絵の存在否定」という不適切な操作を為して、身体を機械と考え、機械に用いられる正常異常という区分けを、ほんとうは機械ではない身体に用います。そうして身体を、その設計製造者である世界によ…

科学は、みんなと同じではないものを不当に差別する

身体をキカイ扱いする者の正体は第7回 機械にしか用いることのできない正常異常という区分けを、機械ではない気候に用いることはできません。にもかかわらず俺は、近年の夏の気候などを指してつい異常気象と言ってしまいます。そうして思わず、気候を正常と…

科学はどのような基準で身体を不当にも正常と異常に区分けするか

身体をキカイ扱いする者の正体は第6回 このchapterの最初で確認しましたとおり、機械にしか用いることのできない正常異常という区分けを、機械ではない「身体の物的部分」に用いることは不可能です。にもかかわらず、「身体の物的部分」を機械とする科学は…

身体に正常異常という区分けを用いるとは不当な差別をすることである

身体をキカイ扱いする者の正体は第5回 いま、機械にしか用いることのできない正常異常という区分けを、機械ではない「身体の物的部分」に用いるというのは、不当な差別をすることであると確認しました。世界によって定められたありようを呈しているものしか…

正常異常という区分けを身体に用いることはできない

身体をキカイ扱いする者の正体は第4回 科学は事のはじめに「絵の存在否定」という不適切な操作を為して、「身体の物的部分」を機械であることにし、その「身体の物的部分」に、機械に用いられる正常異常という区分けを用います。 しかしchapter1,2をとおし…

正常異常という区分けを身体に用いることは可能か

身体をキカイ扱いする者の正体は第3回 掃除機を例に、機械を正常異常に区分けするとはどうすることか確認しました。それは、当の機械が、設計製造者の設計製造行為によって定められたありようを呈していれば、問題無しと見て、正常と呼び、かたや設計製造者…

機械に正常異常という区分けを用いるとはどうすることか

身体をキカイ扱いする者の正体は第2回 機械に用いられる正常異常という区分けを、ほんとうは機械ではない「身体の物的部分」に用いることが可能なのかどうか明らかにするために、まず、機械に正常異常という区分けを用いるというのが何をすることなのか確認…

機械は正常異常に区分けされる

身体をキカイ扱いする者の正体は第1回*1 最初にchapter1*2で、つぎのふたつを確認しました。 1.身体は機械ではないこと。 2.そのことをみなさん実によくご存じであること。 そしてchapter2*3では、にもかかわらず科学が身体を機械と考えるのはなぜか確…