(新)Nothing happens to me.

科学には人間を理解することが絶対にできない理由がある

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

医学を勉強するほど、人間理解力は低下する(4/4)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.7 ◆結論(医学を勉強するほど人間理解力は低下する) ひとはみな、正常で、「理解可能」です。にもかかわらず、医学は一部のひとたちを不当にも異常と決めつけ、「理解不可能」であるということにして差別…

医学を勉強するほど、人間理解力は低下する(3/4)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.7 ◆ひとが最初から「理解できる」場合(例、PTSD) あるひとがいて、そのひとのことがすぐに理解できたと今度は想像してみてくれますか。その場合、ほんとうは正常で、「理解可能」であるそのひとを不当に…

医学を勉強するほど、人間理解力は低下する(2/4)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.7 ◆ひとが当初、「理解できない」場合(例、統合失調症) あるひとがいて、そのひとのことが当初、理解できないとまず仮定してみてくれますか。でも、この世に「理解不可能」なひとなどただのひとりも存在…

医学を勉強するほど、人間理解力は低下する(1/4)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.7 目次・2点復習・ひとが当初、「理解できない」場合(例、統合失調症)・ひとが最初から「理解できる」場合(例、PTSD)・結論(医学を勉強するほど人間理解力は低下する) ◆2点復習 今回は、(精神)医学…

理解不可能(了解不能)な人間がこの世に存在しないことを確認する(4/4)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.6 ◆結論(理解不可能な人間はこの世に存在し得ない) (精神)医学は、健康を正常であること、病気を異常であることと定義づけてやってきたということでしたよね。そうしてひとを、正常なものと、異常なも…

理解不可能(了解不能)な人間がこの世に存在しないことを確認する(3/4)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.6 ◆正常、異常の意味を突きつめる さあ、いま獲得しましたふたつの等式については、あとでまた持ち出すこととして、つぎは、正常、異常という言葉の意味をすこし掘り下げてみることにしましょうか。 (精神…

理解不可能(了解不能)な人間がこの世に存在しないことを確認する(2/4)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.6 ◆理解することの意味 早速はじめましょう。 誰かが笑っているものとまずみなさん、想像してみてくれますか。当初みなさんにはそのひとのことが理解できないと仮定しますよ。「可笑しいことなんて何もない…

理解不可能(了解不能)な人間がこの世に存在しないことを確認する(1/4)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.6 目次・この世に「理解不可能」な人間は存在するか・理解することの意味・正常、異常の意味を突きつめる・結論(理解不可能な人間はこの世に存在し得ない) ◆この世に「理解不可能」な人間は存在するか み…

「発達障害」を例に、誰が医学に差別されるのか確認する(4/4)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.5 今回は、医学に不当にも異常と決めつけられて差別されてきたのは、そしてされていくのは、「標準より劣っている」と医学に思われるひとたちであるということを、広汎性発達障害の診断を例に確認しました…

「発達障害」を例に、誰が医学に差別されるのか確認する(3/4)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.5 さあ、さらに突っ込んで、先の引用のつづきを見ていきましょう。さっきの①から③(ウイング精神科医が提唱したと言う3つの特性のこと)がより詳しく解説されていきますよ。そこに注目してみてくださいね…

「発達障害」を例に、誰が医学に差別されるのか確認する(2/4)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.5 先日、双極性障害とか発達障害とかと言うときの「障害」という言葉の意味を確認したの、ちょっと思い出してみてくれますか。そうですね。その「障害」という言葉は、「異常」という差別用語の単なる言い…

「発達障害」を例に、誰が医学に差別されるのか確認する(1/4)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.5 今回は、発達障害なるものを例に、診断という名の差別について見ていきますね。 でも、そのまえに、これまでに確認した事項を3点、簡単におさらいしておきましょうか。 ずいぶんまえに、健康、病気、につ…

障害、障がい、障碍、はどれもみな差別用語である(5/5)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.4 ◆「脳の障害」という言葉を例に確認する (精神)医学はこれまで、精神病は「脳の障害」であると言ってきましたよね。今度はその「脳の障害」という表現を見てみますよ。 異常なひとはこの世にただのひと…

障害、障がい、障碍、はどれもみな差別用語である(4/5)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.4 ◆「発達障害」という言葉を例に確認する さあ、いま見ましたこの流れ(先の1から4)をここでひとつ、例をもちいて確認してみることにしましょうか。 この世に異常なひとはただのひとりも存在し得ないに…

障害、障がい、障碍、はどれもみな差別用語である(3/5)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.4 いま最後にたどり着きました(先の箇条書き3のd)、ひとが「作り手の定めたとおりになるのを・身体のなかの一点によって妨げられている」というのは、こういう文型に当てはまりますよね。 「何々がAに…

障害、障がい、障碍、はどれもみな差別用語である(2/5)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.4 ◆障害という言葉は、異常という差別用語の単なる言い換えにすぎない ひとを異常と言うのは、何をどうすることだったか、みなさん覚えてくれていますか。 そうですね、それは、 ①そのひとを、「作り手の定…

障害、障がい、障碍、はどれもみな差別用語である(1/5)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.4 目次・障害という言葉の表記を改めるべきか?・障害という言葉は、異常という差別用語の単なる言い換えにすぎない・「発達障害」という言葉を例に確認する・「脳の障害」という言葉を例に確認する・問い…

医学に差別されるのは誰か(3/3)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.3 異常なひとなどこの世にただのひとりも存在し得ないにもかかわらず、つまり、言うなれば、ひとはみな正常であるにもかかわらず、医学に不当にも異常と決めつけられて差別されてきたのは、そしてされてい…

医学に差別されるのは誰か(2/3)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.3 医学は、勝手な基準を設けて、ひとをつぎのように3つに分けます。 標準的なひとたち(ひと並みのひとたち) 標準より優れているひとたち 標準より劣っているひとたち 1は、世間でよく使われる言葉で言…

医学に差別されるのは誰か(1/3)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.3 今回は、医学に差別されてきたのは、そしてされていくのは誰か、確認しますね。 以前に確認したことを、最初に軽くふり返ってから、はじめることにしましょうか。 簡単に言うと、こういうことでしたよね…