(新)Nothing happens to me.

科学には人間を理解することが絶対にできない理由がある

2016-01-01から1年間の記事一覧

私みたいにひとの気持ちがわからない者には身体は研究できない、よなあ?

*baseballは科学を批判しつづける第12回 マウンドから大谷選手がボールを投げる姿を、テレビのプロ野球ライブ中継でご覧になる場面をみなさんにはご想像いただいている。その場面でみなさんは、マウンドからボールを投げるとき(だけにはほんとうは限らない…

身体を機械とする説明はヒタヒタと破綻に近づいている、のかなあ?

*baseballは科学を批判しつづける第11回 みなさんには大変お世話になっている。マウンドからボールを投げるとき、大谷選手の「身体の物的部分」、大谷選手の「身体の感覚部分」、大谷選手が目の当たりにする景色や聞く音、大谷選手自身の過去体験記憶や未来…

脳は、運動や言語活動やを司らないのなら、いったい何をするのかなあ?

*baseballは科学を批判しつづける第10回 科学は、「身体の物的部分」で物質的出来事が起こるのに関与するのは、「身体の物的部分」のうちの物質だけであるとし(「身体の物的部分」を機械とし)、「身体の物的部分」に起こる物質的出来事を、「身体の物的部…

身体を、脳に操縦された機械とする科学の見解はザンネンなものだ、よなあ?

*baseballは科学を批判しつづける第9回 マウンドからボールを投げるとき、大谷選手の「身体の物的部分」、大谷選手の「身体の感覚部分」、大谷選手の目の当たりにする景色や聞く音、大谷選手自身の過去体験記憶や未来体験予想などが、「応答し合いながら共…

大谷選手ファンは大谷選手をもっともよく研究する、かなあ?

*baseballは科学を批判しつづける第8回 大谷選手がマウンドからボールを投げるというのがどういうことか、より明確になった。こう申し上げた。マウンドからボールを投げるとき、大谷選手の「身体の物的部分」、大谷選手の「身体の感覚部分」、大谷選手が目…

身体を機械と見たんじゃあ、スポーツは説明できない、よなあ?

*baseballは科学を批判しつづける第7回 机に着いておられるみなさんが立ち上がってお振り返りになり、扉に向けて歩み寄って行かれるというのは、みなさんの身体、部屋の扉、電灯、壁、床、部屋の外の階段、駅、トラック、道路、駅、音などや、みなさんの過…

いま現在は、出来事の最中だ、よなあ?

*baseballは科学を批判しつづける第6回 さて、存在(音、匂い、味などを含む)が、「他と共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに終始答えるものであることを確認したあと、こう申し上げた。机に着いておられたみなさんが立ち上がってお振り返り…

なにごとも、「他と共に在るにあたってどのように在るか」が争点だ、よなあ?

*baseballは科学を批判しつづける第5回 いま、机に着いておられたみなさんが立ち上がられてお振り返りになり、扉に向かって歩み寄って行かれているあいだ、扉が、「他と共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに終始答えるいっぽうで、みなさんの…

在るとは、共に在ることだ、よなあ?

*baseballは科学を批判しつづける第4回 部屋の片隅に置いてある机に着いておいでのみなさんが、立ち上がられてお振り返りになり、ひとつっきりの扉に向けて一歩一歩、歩み寄って行かれる場合をご想像いただいている。 当初、机に着いておられるみなさんの…

みなさんの目の前にあるひとの顔は、上っツラしか見えていない、よなあ?

*baseballは科学を批判しつづける第3回 先にこう申し上げた。マウンドからボールを投げるとき、大谷選手の「身体の物的部分」の一連の動きが、大谷選手の「身体の感覚部分」、大谷選手が目の当たりにしている景色や聞いている音など、大谷選手自身の過去体…

ボールを投げる姿が機械に見えるはずはない、よなあ?

*baseballは科学を批判しつづける第2回 今後みなさんには、大谷翔平選手(花巻東高校→日本ハム)がマウンドからキャッチャーミット目がけて剛速球を投げこむのを、テレビのプロ野球ライブ中継でご覧になっているものと、くり返しご想像いただく。 テレビを…

身体を機械と見るのが科学の科学らしさではないか、なあ?

*baseballは科学を批判しつづける第1回 「科学の身体研究からすっぽりとぬけ落ちている大事なもの」と題した文章のchapter1*1を書いた。身体が機械ではないことを確認するのがテーマだった。 どなたもみな絶対に正しいとお思いの科学では、まぎれもなく身…

科学の身体説明が何かちょっとニオウとみなさんお感じである3rd

*身体が機械じゃないのは明らかであるが第17回 全身への血液循環を、心臓ぬきに説明しようとすれば、全身への血液循環に心臓が寄与する分を、全身への血液循環に寄与するほかの存在、たとえば動脈などが担っていることにでもして、動脈に、実際はありもしな…

科学の身体説明は何かちょっとニオウとみなさんお感じである2nd

*身体が機械じゃないのは明らかであるが第16回 「身体の物的部分」を研究するとは「状況把握」を突きつめることでした。松の木に歩み寄る例を用いて言えば、「身体の物的部分」が、「身体の感覚部分」、松の木、太陽、雲、風、音たちや、過去体験記憶、未来…

科学の身体説明は何かちょっとニオウとみなさんお感じである1st

*身体が機械じゃないのは明らかであるが第15回 ちょうどいま見ましたところも含め、ここまで確認してきましたことを簡単に総ざらいします。 「身体の物的部分」で、物質的出来事は、「身体の感覚部分」の関与のもと起こる(「身体の物的部分」は機械ではな…

身体を研究するとはどうすることか(後半)

*身体が機械じゃないのは明らかであるが第14回 「身体の物的部分」を研究するとは、「身体の物的部分」だけに着目することでは決してなく、「状況把握」を突きつめることだと確認しました。 しかし、「状況把握」を突きつめるとは何をすることなのでしょう…

中島敦『幸福』

「ぐうぜん、中島敦(1909年〜1942年)さんの『幸福』って小説を読みましてね。うちのカミさんが、クッキー持ちよってやるいつもの読書会でつぎの課題図書になってるとか言って読んでまして、あたしも横からのぞき見したって次第です。 「それにしても、びっ…

身体を研究するとはどうすることか(前半)

*身体が機械じゃないのは明らかであるが第13回 「身体の物的部分」を研究するとは、「身体の物的部分」だけに着目することでは決してなく、「状況把握」を突きつめることであり、それはいまの例で言えば、「身体の物的部分」が、「身体の感覚部分」、松の木…

松の木を研究するとはどうすることか(後半)

*身体が機械じゃないのは明らかであるが第12回 松の木に歩み寄ったかと思うと遠ざかったり、その周りをぐるぐる回ったり、ペンライトを当てて見たり、匂いを嗅いだり、耳を押し当てたりして、松の木につぶさに着目する(松の木を研究する)とは、松の木だけ…

松の木を研究するとはどうすることか(前半)

*身体が機械じゃないのは明らかであるが第11回 身体は機械ではないこと、またそのことをみなさんよくご存じであることの確認につづきまして、今度は、「身体の物的部分」を研究するとは、どうすることか、確認します。 何度も申しております。松の木に歩み…

状況把握を実にみなさんよくなさっている

*身体が機械じゃないのは明らかであるが第10回 松の木に歩み寄っているあいだ(だけには限られませんが)、「身体の物的部分」、「身体の感覚部分」、松の木、太陽、雲、風、音などのほか、過去体験記憶や未来体験予想も、「共に在るにあたって応答し合い」…

記憶と予想次第でいまが変わると実にみなさんよくご存じである

*身体が機械じゃないのは明らかであるが第9回 最初に予告しておきました2点につき確認が終わりました。みなさんどなたも、「身体の物的部分」で物質的出来事が、「身体の感覚部分」の関与のもと起こると、すなわち「身体の物的部分」は機械ではないと実に…

身体は機械ではないと実にみなさんよくご存じである

*身体が機械じゃないのは明らかであるが第8回 松の木に歩み寄る例を用い、「身体の物的部分」が機械ではないことを確認しました。「身体の物的部分」で、脳、神経、筋肉、関節、骨、臓器、皮膚、血液、血管等による物質的出来事は、「身体の感覚部分」、松…

身体は機械ではない

*身体が機械じゃないのは明らかであるが第7回 ここまで、つぎの2点を確認しました。 松の木に歩み寄っているあいだ(だけには限られませんが)、松の木、俺の身体、太陽、雲、風、音などそれぞれが、「他のものと共に在るにあたってどのようにあるか」と…

存在について実にみなさんよくご存じである

*身体が機械じゃないのは明らかであるが第6回 ではここで、松の木に歩み寄っているあいだ、「他と共に在るにあたってどのようにあるか」というこの問いに逐一答えるのは何も、松の木だけではないと指摘することにいたしましょう。 松の木に歩み寄るとき(…

松の木がどんな問いに一瞬ごとに答えるか実にみなさんよくご存じである

*身体が機械じゃないのは明らかであるが第5回 さて、松の木に歩み寄るとき、松の木が「俺の身体と共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに逐一答えると申してきました。けれども、松の木が答える問いを、「俺の身体と共に在るにあたってどのよう…

松の木が、ある問いに答えるものであることを実にみなさんよくご存じである

*身体が機械じゃないのは明らかであるが第4回 まずみなさん、俺がいまから一本の松の木に歩み寄っていくものとご想像ください。その場合を例に、たしかに俺の「身体の物的部分」で物質的出来事は「身体の感覚部分」の関与のもと起こること(「身体の物的部…

身体は機械ではないと実にみなさんよくご存じである

*身体が機械じゃないのは明らかであるが第3回 けれどもみなさん、科学が言うように、「身体の物的部分」で物質的出来事はほんとうに、「身体の感覚部分」の関与無く起こるのでしょうか。 むしろみなさんはどなたも、ふだんお歩きになったり、窓に手を延ば…

身体についてご確認申し上げます(後半)

*身体が機械じゃないのは明らかであるが第2回 歩くという運動を科学がどう説明するか簡単に見ました。科学が病気を説明するときも事情はこれと同じで、「身体の物的部分」での物質的出来事を「身体の感覚部分」の関与無く起こるとします。 科学は身体のな…

身体についてご確認申し上げます(前半)

*身体が機械じゃないのは明らかであるが第1回 科学が身体に起こる出来事を説明する際には「身体感覚」が出てこないと申しました。そもそも「身体感覚」は、みなさんがふだん身体とお思いのもののなかには含まれますが、科学が言う身体のなかには含まれませ…