(新)Nothing happens to me.

科学には人間を理解することが絶対にできない理由がある

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

異常な人間はこの世にただのひとりも存在しないということ(3/3)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.2 以上、「機械がちゃんと動かない」場合をふたつに分けて考えてきました。どちらの場合でも、「機械がちゃんと動かない」のを異常と判定することはできませんでしたね。 したがって、「機械に異常というこ…

異常な人間はこの世にただのひとりも存在しないということ(2/3)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.2 この場合、「機械がちゃんと動かない」のは、機械工作に長けているひとからすると、当たりまえと映るのではないでしょうか。そのひとには、「ははぁん、作り手はこんなふうにこの機械を設計して、ほう、…

異常な人間はこの世にただのひとりも存在しないということ(1/3)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.2 医学は、健康を正常であること、病気を異常であることと定義づけてやってきましたよね。で、異常と診断したひとたちに治療をしてきましたね。 そのように、ひとを正常とか異常とかと判定することの意味を…

そもそも正常とは何か、異常とは何か(2/2)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.1 さあ、本題に入りましょう。医学が、健康や病気を定義づけるために、わざわざ、どこかからもち出してきた、その正常、異常という言葉の意味を、いまから確認していきましょう。 家電製品を例にもちいまし…

そもそも正常とは何か、異常とは何か(1/2)

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.1 医学は、健康を正常であること、病気を異常であることと定義づけてやってきましたよね。で、異常と診断したひとたちに治療をしてきましたね。 正常と病理 (叢書・ウニベルシタス) 作者: ジョルジュカンギ…