(新)Nothing happens to me.

科学には人間を理解することが絶対にできない理由がある

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

正常異常の区別がひとに対してつけられる未来はやって来るか②使用者

*障害という言葉のどこに差別があるか考える第9回 正常異常の区別が実は機械に対してすらつけられないことを確認しようとしています。 機械がちゃんと動かない(作り手の望みどおりには動かない)場面をふたつみなさんにご想像いただくことにし、早速ひと…

正常異常の区別がひとに対してつけられる未来はやって来るか①作り手

*障害という言葉のどこに差別があるか考える第8回 正常異常の区別は機械に対してはつけられても、ひとに対してはつけられず、にもかかわらずひとを正常と異常に振り分ければ、不当な差別をしていることになる、という結論にたどり着きました。 しかし反論…

ひとに対して正常異常の区別はつけられるか③遺伝子

*障害という言葉のどこに差別があるか考える第7回 ひとに作り手は存在しないと考えようが、自然をひとの作り手と想定しようが、結論は同じでした。正常異常の区別は機械に対してはつけられても、ひとに対してはつけられません。ひとを正常と異常に振り分け…

ひとに対して正常異常の区別はつけられるか②自然法則

*障害という言葉のどこに差別があるか考える第6回 正常異常の区別は、ひとという作り手がいる機械に対してはつけられても、作り手の存在しないひとに対してはつけられず、ひとを正常と異常に振り分ければ、不当な差別をしていることになると確認しました。…

ひとに対して正常異常の区別はつけられるか①作り手

*障害という言葉のどこに差別があるか考える第5回 機械に正常異常を言うとは、機械が《作り手の定めたとおりになっていない》のを問題とし、機械が〈作り手の定めたとおりになっている〉のを正常、機械が《作り手の定めたとおりになっていない》のを異常と…

機械に正常異常を言うとは何をすることか

*障害という言葉のどこに差別があるか考える第4回 正常であるとは問題が無いこと、かたや異常があるとは問題が有ることを言うのだろうとはすぐに察しがつきますが、では、それはいったいどういった問題が無いとか有るとか言うことなのでしょうか。機械につ…

ひとを正常なものと異常があるものとに分けることは不当な差別に他ならない

*障害という言葉のどこに差別があるか考える第3回 みなさんが障害という言葉にお覚えになる違和感の正体は、ひとを正常なもの(健常者・健康なひと)と異常があるもの(障害者)とに分けることが不当な差別に当たるという事情にあるのではないかと申しまし…

障害という言葉に覚える違和感は故無しではない

*障害という言葉のどこに差別があるか考える第2回 何も存じ上げないただのど素人のくせに、心苦しさをこらえつつとはいえ、僭越ながら俺はこう申し上げました。障害という言葉が、障害者をさして「害」と言っているとはちょっと思われない。障害という言葉…

障害という言葉は障害者をさして「害」と言っているか

*障害という言葉のどこに差別があるか考える第1回 最近、障害という字が、障がいとか障碍と表記されているのをしばしば見かけます。障害という言葉が障害者をさして「害」と言っているとの批判を受けてのことだと聞きました。 ほんとうでしょうか。寡聞な…