(新)Nothing happens to me.

科学には人間を理解することが絶対にできない理由がある

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

医学は差別の体系である

*身体をキカイ扱いする者の正体は第22回 このchapterでは、機械に用いられる正常異常という振り分けかたを、科学が身体に用いることの非について見てきました。 最後に、確認してきたことを箇条書きで簡単にふり返ってから、このchapterを閉じることにしま…

「統合失調症」を理解する7

*身体をキカイ扱いする者の正体は第21回 先ほど統合失調症の例を用いて確認しました。精神医学は患者を精神に異常のあるものとして理解しようとしますが、それではそのひとを理解することはできないということでした。論理的に考える限り、ひとはひとりの例…

「統合失調症」を理解する6

*身体をキカイ扱いする者の正体は第20回 ここまで、統合失調症と診断されたひとたちの例を用いて考察してきました。そして確認しました。精神に異常があるものと精神医学に判定されるひとたちを理解するのに必要なのは、そのひとたちのことを、「そのひとた…

「統合失調症」を理解する5

*身体をキカイ扱いする者の正体は第19回 精神医学は患者を精神に異常があるものとして理解しようとします。しかしそれでは患者のことを理解できないどころか、むしろはなっから理解するのを拒絶することになると申しました。 では、精神医学が精神に異常が…

「統合失調症」を理解する4

*身体をキカイ扱いする者の正体は第18回 精神医学は患者を精神に異常があるものとして理解しようとします。しかしそれでは患者のことを理解できないどころか、むしろはなっから理解するのを拒絶することになると申しました。精神医学が精神に異常があるもの…

「統合失調症」を理解する3(後半)

*身体をキカイ扱いする者の正体は第17回 みなさんは「青年の身になって」、引きつづきこうお考えになります。 「いま、入院十日まえから急に周囲の注目を集めるようになったというのが青年の思い過ごしではないと仮定して考えた。今度は、実にそれが青年の…

「統合失調症」を理解する3(前半)

*身体をキカイ扱いする者の正体は第17回 精神医学は患者を精神に異常があるものとして理解しようとします。しかしそれはむしろ患者のことを理解するのをはなっから拒否することです。 そう申し上げる俺はいまみなさんと、統合失調症と診断されたひとのこと…

「統合失調症」を理解する2(後半)

*身体をキカイ扱いする者の正体は第16回 統合失調症を発症したある青年は、入院させられてからも、自分が病院にいるということを受け入れようとせず、「芝居はもう止めてください」「これは、ドッキリカメラか何かでしょう?」と言い、これが現実だとは、な…

「統合失調症」を理解する2(前半)

*身体をキカイ扱いする者の正体は第16回 精神医学は患者を精神に異常があるものとして理解しようとします。しかし、それはむしろ患者のことを理解するのをはなっから拒否することでした。 では、そのひとたちを理解するにはどうすればいいのか。 そのひとた…

「統合失調症」を理解する1

*身体をキカイ扱いする者の正体は第15回 精神医学は患者を精神に異常があるものとして理解しようとしますが、それではそのひとたちのことを理解できるようにはならないし、それどころかはなっから理解を拒むことになると申しました。 だとしますと、そのひ…

精神医学は患者理解をはなっから拒否する

*身体をキカイ扱いする者の正体は第14回 身体を機械と考える科学には、快さと苦しさが何であるのかがよくわからないということを確認しました。 快さや苦しさが何であるのかがよくわからなければ、治療を受けるとしばしばこうむることになる副作用とか毒性…