(新)Nothing happens to me.

科学には、人間を理解することを妨げる理論的欠陥がある

2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アルツハイマー型認知症⑤:事実とは異なることを話のなかに織り込む(作話の)理由(5/5)

*認知症の人間の言動は理解不可能か・第9回 (※2025年7月4日に文章を一部修正しました) (4/5に戻る←) いま見た展開をまとめるとこうである。 ①「おじいさん」が困り顔で「金を至急返しに行かないといけない。ちょっと金を工面してくれるか」と頼み込んで…

アルツハイマー型認知症⑤:事実とは異なることを話のなかに織り込む(作話の)理由(4/5)

*認知症の人間の言動は理解不可能か・第9回 (※2025年7月4日、8月18日に文章を修正しました) (3/5に戻る←) いま、「上の空」になっているときひとはおのずと思いを巡らせていたりするものではないかと言ったけれども、ではここで、先に引用した佐藤氏の文…

アルツハイマー型認知症⑤:事実とは異なることを話のなかに織り込む(作話の)理由(3/5)

*認知症の人間の言動は理解不可能か・第9回 (※2025年7月4日に文章を修正しました) (2/5に戻る←) ここでいまひとつ、日々「上の空」になっている場面でみなさんの身に何が起こっているか、思い起こしてみてほしい。 ひとの話を「上の空」で聞いているとき…

アルツハイマー型認知症⑤:事実とは異なることを話のなかに織り込む(作話の)理由(2/5)

*認知症の人間の言動は理解不可能か・第9回 (※2025年7月4日に文章を一部修正しました) (1/5に戻る←) アルツハイマー型認知症の症例なるものについて、冒頭で言及した長谷川氏の著書にある説明から簡単な一覧を作っておいた。それを再度次に示す。作話は…

アルツハイマー型認知症⑤:事実とは異なることを話のなかに織り込む(作話の)理由(1/5)

*認知症の人間の言動は理解不可能か・第9回 (前回←) 今回は、アルツハイマー型認知症の症状のひとつに数えられる「作話」を見る。 医学はひとを認知症や軽度認知障害などと診断し、異常と見なすことによって、そのひとたちの言動に「理解不可能」の烙印…

アルツハイマー型認知症④:「物盗られ妄想」をするようになる理由(5/5)

*認知症の人間の言動は理解不可能か・第8回 (4/5へ戻る←) この論理操作を箇条書きにしてふり返るとこうなる。 ①実際は財布をどこかに置き忘れた(現実)。 ②財布を無くしてしまうようなことをしていない「自信」がある(現実と背反している自信)。 ③そ…

アルツハイマー型認知症④:「物盗られ妄想」をするようになる理由(4/5)

*認知症の人間の言動は理解不可能か・第8回 (3/5へ戻る←) ◆身近にいる人(介護をしている人など)に『盗まれた』と主張する 今度はこんな場面を想定してみる。 みなさんは財布を家のどこかに「置き忘れ」た。在ると思っていた場所や、在る可能性のある場…

アルツハイマー型認知症④:「物盗られ妄想」をするようになる理由(3/5)

*認知症の人間の言動は理解不可能か・第8回 (2/5へ戻る←) ◆財布などの貴重品をどこかに置き忘れ、思い出すことがない まず前半部であるが、そこには「理解不可能」なものは何ひとつない。誰にでもそうしたことはある。珍しいことですらない。ただ、アル…

アルツハイマー型認知症④:「物盗られ妄想」をするようになる理由(2/5)

*認知症の人間の言動は理解不可能か・第8回 (1/5へ戻る←) Aの④「物盗られ妄想をするようになる」の具体例として文中にあったのは、次のものである。 財布などの貴重品をどこかに置き忘れて、それを身近にいる人(介護している人など)の責任にして、『…

アルツハイマー型認知症④:「物盗られ妄想」をするようになる理由(1/5)

*認知症の人間の言動は理解不可能か・第8回 (前回←) 先に進もう。 認知症と呼ばれるもののなかから、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症、ピック病、の4つをとり挙げ、ひとつずつ点検していくことにした。現在はその一番初めにある、ア…