(新)Nothing happens to me.

科学はボタンをかけ違えたまま来たのではないでしょうか。

「コーヒー疫学、違いをひとつにしぼらない」

医学は身体に起こる出来事を一点(身体のなかの物質または物質の欠如)のせいにできると考え、その一点を原因とよびます(物理学や化学は出来事を一点のせいにできるとは決して考えません)。そんな医学は、疫学調査の対照グループ同士のあいだの違いをできるだけひとつにしぼろうとする最低限の努力をしばしば怠ります。

まとめ

コーヒー疫学、違いをひとつにしぼらない第6回 以上、今回は、差を一箇所のせいにする統計を確認した(グループ間の違いをたったひとつにしぼろうとこれっぽっちもしない統計を、俺はコーヒー疫学とたわむれに名づけている。コーヒーについてこうした統計調…

なぜ違いをひとつにしぼらない?(下)

コーヒー疫学、違いをひとつにしぼらない第5回 コーヒーを一日にn杯摂取すれば、「どんな場合でも、身体のなかに同じ出来事が引き起こされる」とするこの考え方はいったい何なのか。 この考えかたは、出来事を一箇所のせいにする考えかたの延長だと言える。…

なぜ違いをひとつにしぼらない?(中)

コーヒー疫学、違いをひとつにしぼらない第4回 しかし、一日に飲むコーヒーn杯を「どんな場合でも、身体のなかに同じ出来事を引き起こすもの」と見、一日にコーヒーを3杯飲めば、肉を十分に食べているひとにも、肉を十分に食べていないひとにも、同じ出来事…

なぜ違いをひとつにしぼらない?(上)

コーヒー疫学、違いをひとつにしぼらない第3回 ところが、国立がん研究センターを中心になされたこの調査*1では、グループ間の違いをたったひとつにしぼりこむようなことはしていない。 なぜか。 それは、グループ間の違いを、たったひとつにしぼる必要をみ…

科学は雨女、雨男、魔女特定法で疫学する

コーヒー疫学、違いをひとつにしぼらない第2回 先にも触れたとおり、この調査*1で追跡されたみなさんの間には、「一日に飲むコーヒーの杯数の違い」以外にも違いがたくさんおありだった。身長も、体重も、味の好き嫌いも、一日に食べる野菜や肉の量も、一日…

違いをひとつにしぼれ

コーヒー疫学、違いをひとつにしぼらない第1回 首がとれそうになるくらい、首をひねっている。 国立がん研究センターが中心となってコーヒーに関し、コホート調査をやったそうである。その調査を報じている記事をぐうぜん読んで俺はいま、しきりと目をパチ…