(新)Nothing happens to me.

科学には人間を理解することが絶対にできない理由がある

医学は「みんな違ってみんなイイ」と言って「多様性」を口先では肯定しているが、やっていることは実はそれとは正反対ということはないか(1/7)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.61

目次
・科学が多様性を肯定する言葉を口にしているときにみなさんが感じること
・①医学を医学たらしめるものは何か
・②医学に不当にも異常と決めつけられ、差別されてきたのは誰か
・③医学とは「多様性の否定」である
・④ほんとうの多様性の肯定とは
・⑤医学とは「優生思想」の実践である


◆科学が多様性を肯定する言葉を口にしているときにみなさんが感じること

「みんな違ってみんなイイ」


 そういった趣旨の言葉が科学の口から聞こえてくるたび、申し訳ないですけど、俺の胸のなかは疑いで一杯になります。


 科学が、多様性を大事にしていると主張しているのに出くわすたび、俺の身体は疑惑で硬直します。


 口先ではそう言っているけど、しているのは実はそれとは正反対、ということはないか、って。


 疑り深すぎでしょうか。


 いや、単に俺の性格が腐っているだけかもしれませんね。


 だけど、性格が悪ければこそ気づくということがないともまた限りません。


 イジワル・オジサンの直感もあながち、当たらないとは限りませんよ?


 ときどきは、ね?


 どうですか、みなさん、いまからちょっと、確かめてみませんか? 


 ほんとうに医学の口から聞こえてくる、多様性を肯定する言葉は、信じるに足るものなのか


 現にしていることはそれとは正反対ということはないか。


 さっそく考察をはじめます。






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*前回の短編(短編NO.60)はこちら。


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