(新)Nothing happens to me.

科学はボタンをかけ違えたまま来たのではないでしょうか。

存在の客観化

科学は存在や関係を別ものにすり替えます。科学によるそうしたすり替えを「存在の客観化」と呼んで考察しています。表現がなかなかうまくいかず、試行錯誤中(2018年8月13日現在)。

快さや苦しさが何であるか明らかになるまで

科学するほど人間理解から遠ざかる第8回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということである*1と…

科学の奇っ怪な出発点は「部分」の否認にあり①

2018年に入ってから、「2018年一斉書き直しシリーズ」と銘打って、第1弾と第2弾をお送りしてきた。 シリーズ第1弾は「科学の出発点をナミダナミダで語り直す*1」と題して、またシリーズ第2弾は「科学が存在を別ものにすり替えるのをモノカゲから見なおす…

今回語り直すのは「存在の客観化」という名のエゲツない作業

科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす第1回 先日、科学を科学たらしめる、おどろくべき科学の出発点についてひっしのパッチで語り直した。「科学の出発点をナミダナミダで語り直す*1」という(いかがわしい)タイトルで。科学が事のはじめに「絵…

科学は相対的な存在を絶対的なものにすり替える

科学は存在を別のものにすり替える。 みなさんご想像いただけるだろうか? 誰かによばれた気がしてふと顔をあげてみると、部屋の窓ごしに a crow が見えた、と。それは、ちょうどその黒いかたまりが、道路をへだてた向かい側の電柱上から、バサっという音が…

にぎり飯をぶらさげて冒険旅行に出かけよう

あたらしい知覚論をください第1回 見る、聞く、匂う、味わう、触れる、といった知覚体験についてあたらしい論を手に入れようというのが今回の狙いである。よろしくお願い申し上げる次第だ。 ひとによって異なった色に見えるドレスの写真がたしか昨年あたり…

一緒に超絶手品を見ませんかとお誘い申し上げるの巻

デカルトの超絶手品ぁ〜ニャで科学は基礎を形作る第1回 先日、「科学は存在同士のつながりを切断してから考える」と題した文章*1で、科学が事のはじめになす、存在同士のつながりの切断をふたつ見ました。そこで、それらふたつをそれぞれ、絵の存在否定*2、…

身体感覚を身体のなかに含めない

科学は存在同士のつながりを切断してから考える第1回 科学の特徴は、存在同士をたがいに切り離してから考えるところにある。事のはじめに科学は存在同士のあいだの二種類のつながりを切断する。で、そのあとに、新たに考案したつながりで存在同士をつなぎ戻…

存在が読み替えられていたと判明する

身体すり替え事件第2回 科学はデカルト哲学以来の趨勢にしたがって、事のはじめに存在を読み替えます。 いま部屋のなかにいらっしゃるみなさんが、外に出ようとして、とびらに向かって歩み寄っておられるものとご想像ください。みなさんが歩み寄ると、とび…

大谷翔平選手の4シームを打席で見てみるの巻

しつこいようですが、科学が存在を読み替えることについてひとこと申し上げます。今日は運動という観点からこの存在の読み替えについて申し述べようと参上いたしました。 私はいろんなことに興味がもてなくなってきた(しょぼくれた)人間ですけれども、そん…

科学は存在を別ものにすり替える

存在のすり替えにともなう関係のつなぎ替え第1回 科学は存在を、存在しているとおりに捉えるものではありません。読み替えて捉えるものです。科学的発想を習得するためには、存在のこの読み替えを理解する必要があるのではないでしょうか。 科学が存在をど…

位置取りの変化だけが変化であるものへ

今日も何かのひとつ覚えように、科学による存在の読み替えについてひとこと申し上げようと参上いたしました。ただし今日は、変化という新たな観点からお話ししようと思います。 ハガキを郵便ポストに入れにいく途中だとします。歩道の先に見えているポストに…

科学は存在を読み替え、存在の神秘を見失う

科学は、というかデカルト以後の西洋では、存在を読み替えます。この読み替えにはもろちん利点もありますが、同時に問題点もあるかと思われます(それがささいなものなのか、それとも無視できないほどのものなのかは、今は考えないことにします)。たしかに…

存在の読み替えとフッサール、ハイデガー

科学は存在を読み替えます。ですが、調べてみますと、それは科学に限ったことではないようです。哲学者デカルトははやくも著書でそうした存在の読み替えをものの見事にやってみせています。科学はこうした読み替え作業を受け継いだものと言うべきかもしれま…

寺田による科学への異議申し立て

寺田寅彦、存在の読み替えについて第1回 科学というと、事実を事実に忠実に把握する学と思われがちであるが、それはむしろひとつの思想である。ひとつの独特な世界観を作りあげる営みである。物理学者の寺田寅彦(1878年-1935年)は生前、科学が作りあげて…