(新)Nothing happens to me.

科学の欠点、限界、見落としている大事なもの

異常な人間はこの世にただのひとりも存在しないということ(1/3)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.2


 医学は、健康を正常であること、病気を異常であることと定義づけてやってきましたよね。で、異常と診断したひとたちに治療をしてきましたね。


 そのように、ひとを正常とか異常とかと判定することの意味を先日確認したの、ひょっとしてみなさん、覚えてくれていますか。こういうことでしたよね。


 ひとを正常と判定するというのは、

  • ①そのひとを「作り手の定めたとおりになっている」と見(ひとの作り手を「自然」と考えるのか、それとも「遺伝子」と考えるのかは不問に付しておきますよ)、
  • ②その「作り手の定めたとおりになっている」ことを、問題無しとすること、


 かたや、ひとを異常と判定するというのは、

  • ①そのひとを「作り手の定めたとおりになっていない」と見、
  • ②その「作り手の定めたとおりになっていない」ことを問題視すること、


 である、って(この①と②からなる判定の仕方をしっかり覚えておいてくださいね)。

 

(以上のことを確認したのはつぎの記事で、でしたよ。)


 今回は、この判定の仕方を踏まえたうえで、「異常なひとなど実はこの世にただのひとりも存在し得ないということを機械をもちいて確認していきますよ。


 早速ですが、みなさん、機械が異常と判定されるのはどんなときか、ちょっと考えてみてくれますか。


 そうですね。機械がちゃんと動かないとき、ですね。厳密な言い方をすると「機械が作り手の思ったとおりには動かないとき」ですね。


 では、この「機械がちゃんと動かないとき」をつぎのふたつに分けて見ていきましょう。

  1. 作り手が機械を、ちゃんと動くように作ることができていないとき
  2. 作り手が機械を、ちゃんと動くように作ることができているとき


 前記1「作り手が機械を、ちゃんと動くように作ることができていないとき」からいきますね。果してその場合、「機械がちゃんと動かない」のを異常と判定することはできるでしょうか。


前回の短編(短編NO.1)はこちら。


このシリーズ(全26短編を予定)の記事一覧はこちら。