(新)Nothing happens to me.

科学の欠点、限界、見落としている大事なもの

出来事を一点のせいにするのは人間の野蛮な悪癖

医学には、ひとを理解しようとする気がサラサラないことを確認する〈1/3〉

*医学は喩えると、空気の読めないガサツなおじさん第5回 目次・大木に言えたことは当然「ひと」にも言える・統合失調症は了解不能ではない・医学はひとの身になろうとしない ◆大木に言えたことは当然「ひと」にも言える 状況・最小単位説と俺がなづけた、…

現代科学の定義には納得できるところがひとつもない

*科学するほど人間理解から遠ざかる第28回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということであると…

ひとに対して正常異常の区別はつけられるか③遺伝子

*障害という言葉のどこに差別があるか考える第7回 ひとに作り手は存在しないと考えようが、自然をひとの作り手と想定しようが、結論は同じでした。正常異常の区別は機械に対してはつけられても、ひとに対してはつけられません。ひとを正常と異常に振り分け…

衆人環視のもと「コマネチ」を連発するかどうかは脳次第

*自力で窓を閉めることのできる人間は存在するか第1回 脳科学が台頭しはじめたころ、俺は思った。これからはコレだ、と。そして心のよりどころを求めるように脳科学にムチュウになった。 さいしょに読んだ脳科学の本は、書店では多湖輝さんの本の並びに置…

身体が遺伝子会長とその子飼いの脳社長に牛耳られる

*身体すり替え事件第4回 では、科学は、存在を読み替え、さらには存在同士の関係をも別ものにすり替え、その結果、身体をどのようなものとするのでしょうか。 ここではざっくり結論だけを申し述べます。 科学は存在を読み替えることで、みなさんの身体が、…

酒を飲んでもみんな目がまわるわけじゃない、だからキミの目がまわっているのも心因性だ?

*ワクチン接種後の痙攣が心因性というのは本当? 第4回 終始申し上げていますように、出来事を一箇所のせいにすることは道理に外れています。子宮頸がんワクチンを接種したあと、複数の子供たちの身の上に起こるようになったけいれん等の出来事を、心一箇…

「おかげさまのココロ」をつい忘れてしまうとき

*ワクチン接種後の痙攣が心因性というのは本当? 第3回 或る症状を呈しているひとを検査しても、「そうした症状を呈するひとの身体のなかにしか見つからない一箇所」(異常所見)が見当たらないということをもって、心という一箇所のせいにするというのは…

異常所見がないことをもって心因性となす?

*ワクチン接種後の痙攣が心因性というのは本当? 第2回 いま、或るひとに激しいけいれんが起こったとしましょう。すると、物理学や化学をしているときには出来事を一箇所のせいにはしないが、生き物を扱っているときにはおうおうにして出来事を一箇所のせ…

心一箇所のせいにはできない

*ワクチン接種後の痙攣が心因性というのは本当? 第1回 しょう懲りもなく今回も、出来事を一箇所のせいにする科学の見解について考察します。出来事を一箇所のせいにすることはできないはずだと、オロカモノのくせにまたぞろ口はばったく申し上げていきま…

まとめ

*ガンを原因と思っていればなんでもできる???第6回 科学が出来事を一箇所のせいにするのは、ガンについてだけではありません。みなさんが何かを思ったり、何かをしたりすることを脳科学は脳という一箇所だけのせいにして説明していますし、最近の科学は生…

ガン治療は成績向上も最初から約束されていて楽ちん

*ガンを原因と思っていればなんでもできる???第5回 最後ここに、成績向上、もつけ加えておきます。 出来事を一箇所のせいにできるのであれば、治療成績を向上させるのも非常に楽ちんです。ガンをとり除くための臓器摘出手術あるいは抗ガン剤治療をうけると…

ガンさえとり除けば予防は成功と考えられて楽ちん

*ガンを原因と思っていればなんでもできる???第4回 出来事を一箇所のせいにできると考えると、さらに予防なるものも、一箇所にしか配慮しないでできることになって、これまた非常に楽ちんです。苦を訴えに来院するひとたちだけではなく、苦しんでいないひ…

ガンさえとり除ければ治療が成功と考えられて楽ちん

*ガンを原因と思っていればなんでもできる???第3回 つぎは治療についてです。 未来にどんな出来事が起こるかを予想するには状況把握が必要だと書きましたけれども、状況把握が必要なのは、余命宣告をするときだけにかぎられないでしょう。苦しんでいるひと…

ガンだけ見れば余命宣告ができると思えて楽ちん

*ガンを原因と思っていればなんでもできる???第2回 今回は、ガンという一箇所にだけ配慮していれば、未来予想や、治療や、予防ができるということならいかに楽ちんであるかということを、未来予想、治療、予防の順にひとつずつ確認していき、それをもって…

出来事を一箇所のせいにすることの魅力

*ガンを原因と思っていればなんでもできる???第1回 先日、数回にわたり、ガンを例に、出来事を一箇所のせいにする見方について確認しました*1。今回はそのまとめをします。 かつて、苦しんでお亡くなりになった幾人かのひとたちの身体のなかにガンが見つか…

まとめ

*コーヒー疫学、違いをひとつにしぼらない第6回 以上、今回は、差を一箇所のせいにする統計を確認した(グループ間の違いをたったひとつにしぼろうとこれっぽっちもしない統計を、俺はコーヒー疫学とたわむれに名づけている。コーヒーについてこうした統計…

なぜ違いをひとつにしぼらない?(下)

*コーヒー疫学、違いをひとつにしぼらない第5回 コーヒーを一日にn杯摂取すれば、「どんな場合でも、身体のなかに同じ出来事が引き起こされる」とするこの考え方はいったい何なのか。 この考えかたは、出来事を一箇所のせいにする考えかたの延長だと言える…

なぜ違いをひとつにしぼらない?(中)

*コーヒー疫学、違いをひとつにしぼらない第4回 しかし、一日に飲むコーヒーn杯を「どんな場合でも、身体のなかに同じ出来事を引き起こすもの」と見、一日にコーヒーを3杯飲めば、肉を十分に食べているひとにも、肉を十分に食べていないひとにも、同じ出来…

なぜ違いをひとつにしぼらない?(上)

*コーヒー疫学、違いをひとつにしぼらない第3回 ところが、国立がん研究センターを中心になされたこの調査*1では、グループ間の違いをたったひとつにしぼりこむようなことはしていない。 なぜか。 それは、グループ間の違いを、たったひとつにしぼる必要を…

科学は雨女、雨男、魔女特定法で疫学する

*コーヒー疫学、違いをひとつにしぼらない第2回 先にも触れたとおり、この調査*1で追跡されたみなさんの間には、「一日に飲むコーヒーの杯数の違い」以外にも違いがたくさんおありだった。身長も、体重も、味の好き嫌いも、一日に食べる野菜や肉の量も、一…

違いをひとつにしぼれ

*コーヒー疫学、違いをひとつにしぼらない第1回 首がとれそうになるくらい、首をひねっている。 国立がん研究センターが中心となってコーヒーに関し、コホート調査をやったそうである。その調査を報じている記事をぐうぜん読んで俺はいま、しきりと目をパ…

まとめ

*『患者よ、がんと闘うな』の近藤誠さん第8回 以上、科学のガン論とガン治療法にたいし、近藤さんがお示しになっている疑念について、オロカモノなりに考察してきた。その考察をとおしてオロカモノの俺が学んだのは、生物を扱うようになると科学は一転、「…

ガン治療は癒しを目的としていない

*『患者よ、がんと闘うな』の近藤誠さん第7回 それに比べると、科学のガン治療はどうだろう。科学は、ガンという一箇所をとり除くことにしか配慮しない。この一箇所をなくせるかどうかのみが、ガン治療の成功と失敗の分かれ目である。患者さんのガンという…

癒しを目的とする治療とは

*『患者よ、がんと闘うな』の近藤誠さん第6回 ここでもふたたび、出来事を一箇所のせいにする見方からふりかえろう。これまで繰り返し申し上げてきたように、物理学では、出来事を一箇所のせいにはしない。ビリヤード台のうえでどんな出来事が起こるかを的…

一箇所にしか配慮しないで為すガン治療

*『患者よ、がんと闘うな』の近藤誠さん第5回 ガンという一箇所にしか配慮せずとも、「苦と死という出来事」が必ず起こってくると予想できるのかどうかは、事実観察によって見極めるしかないと、猛毒について触れたところで書いた。そこで、じっさいに事実…

ガンを死因と特定したときの手続き

*『患者よ、がんと闘うな』の近藤誠さん第4回 まさかそんなはずはない、正規の手続きで科学はガンを「どんな場合でも、苦と死という出来事を引き起こす一箇所」だと特定したのだ、とおっしゃるかたもおいでかもしれない。おそらくその手続きとはこのような…

一箇所にしか配慮しないでひとの未来を予想できるか?

*『患者よ、がんと闘うな』の近藤誠さん第3回 「いや、出来事を一箇所のせいにすること、すなわち、一箇所にしか配慮せずともどんな出来事が起こってくるか予想すること、は可能である。たとえば服毒死という出来事については、猛毒という一箇所だけのせい…

物理学なりの状況把握

*『患者よ、がんと闘うな』の近藤誠さん第2回 ここのところずっと繰り返し書いているように、科学は生きものを扱う段になると、物理学では決してしないことをしはじめる。つまり、出来事を一箇所のせいにするようになる。ふたつの疑念について考察するにあ…

ガン医療に対するふたつの疑念

*『患者よ、がんと闘うな』の近藤誠さん第1回 みなさんご存じのように、近藤誠さんというお医者さんがおいでである。1990年代中頃から、ガン治療にかんし警鐘を鳴らしつづけていらっしゃる放射線治療医である。その彼は、オロカモノの俺が意訳するところに…

ガンを生じさせる原因はあるのか

事故が起きるとします。するとテレビがさっそくその事故について報じます。そして番組内では、道行くひとがレポーターに感想を聞かれちゃったりなんかして、こんな言葉を返します。 「はやく事故の原因を解明してほしいです」 スタジオにカメラが切りかわっ…