(新)Nothing happens to me.

科学には人間を理解することが絶対にできない理由がある

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「存在の客観化」とは存在を別ものにすり替える作業②

*科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす第9回 みなさん、ご想起あれ。科学が事のはじめになす「絵の存在否定」という不適切な操作を冒頭で復習した、あのときのことを。 そのさい、僕が柿の木を見ているある一瞬をお考えいただいた。 その一瞬に…

「存在の客観化」とは存在を別ものにすり替える作業①

*科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす第9回 僕が柿の木に歩みよっている場面をご想像いただきながら、柿の木と僕の身体について確認した。 長々となんやかや申し上げてきたが、要は、柿の木にしろ、僕の身体にしろ、「他のものと共に在るにあ…

身体も「チーム・柿の木」のメンバーである

*科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす第8回 僕が柿の木に歩みよっている場面をみなさんに、ご自分ごとのように想像していただきながら、つぎのことを確認した。 1.柿の木 柿の木は「他のものと共に在るにあたってどのようにあるか」という問…

柿の木を捉えるとは「チーム・柿の木」を捉えること

*科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす第7回 柿の木に僕が歩みよっている場面をみなさんにご想像いただきながら、柿の木が、「他のものと共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに一瞬ごとに答えているのをご確認いただいた。いや、柿…

柿の木は八方美人である

*科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす第6回 柿の木に僕が歩みよっている場面を、ようやくみなさんに、僕におなりになったつもりでご想像いただいているところである。 柿の木はその姿を、僕が歩みよるにつれ刻一刻と大きくし、目を閉じれば全…

柿の木は気遣う

*科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす第5回 みなさんには、いまこの瞬間、僕が柿の木を目の当たりにしているとご想像いただいている。その柿の木の姿は、僕の前方数十メートルのところにある。だけど、科学は事のはじめに「絵の存在否定」とい…

みなさんにとって身体とは何か

*科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす第4回 いまこの瞬間、僕が前方数十メートルのところにある柿の木を見ているとみなさんはご想像くださっている。 これから僕はいっぽいっぽ歩みよっていこう。 何に? その柿の木に。柿の木は、僕のほうを…

みなさんが顔面ヒラヒラ怪獣にすぎないか白黒はっきりさせる②

*科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす第3回 じゃあ早速みなさん、僕におなりになったつもりで、つぎのようにご想像いただけるだろうか。 いま僕の前方数十メートルのところに柿の木がいっぽんある。僕は先ほどからその柿の木を見ている。そし…

みなさんが顔面ヒラヒラ怪獣にすぎないか白黒はっきりさせる①

*科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす第3回 僕がいまこの瞬間、柿の木を見ているとご仮定いただいたうえで、科学が事のはじめになす「絵の存在否定」という不適切な操作をちらっと実演してお見せした。 それを、つぎのように箇条書きでまとめ…

科学のはじまりはいつも「絵の存在否定」

*科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす第2回 科学は事のはじめに「絵の存在否定」という不適切な操作をなし、僕が体験するもの一切を 現に僕が目の当たりにするみなさんの姿、現に聞くみなさんの美声、現に嗅ぎ味わうワンカップ大関の匂いと味…

今回語り直すのは「存在の客観化」という名のエゲツない作業

*科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす第1回 先日、科学を科学たらしめる、おどろくべき科学の出発点についてひっしのパッチで語り直した。「科学の出発点をナミダナミダで語り直す*1」という(いかがわしい)タイトルで。科学が事のはじめに「…