*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.39
目次
・今回は、漫画家さんのインタビュー記事を読ませもらう
・はじめて神様の声が聞こえたとき
・「急に自分の考えではない思考が脳にボン!って入ってくる感じ」
・ゲン担ぎの発想をした
◆今回は、漫画家さんのインタビュー記事を読ませもらう
この世に異常なひとなどただのひとりも存在し得ない、ということを、かつて論理的に証明しましたよね。
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その証明は下の記事でしました。
(注)もっと簡単に証明する回はこちら。
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そしてそれはこの世に、「理解不可能」なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを意味するとのことでしたね。
だけど、医学は一部のひとたちを異常と判定し、「理解不可能」と決めつけて、差別してきました。
たとえば、みなさんが、こう訴えたとしますよ。神様の声が聞こえる、って。神様がわたしに、ものに触れろとか、食べるなとか、しきりに言ってくる、って。
すると、その訴えを聞いた(精神)医学は、それを幻聴という異常体験と診断し、「理解不可能」なものと決めつけます。
で、その「理解不可能」な体験を、みなさんの脳のなかの一点がおかしくなって起こる現象であるということにします。
でも、いまさっきいきなり再確認しましたように、論理的に考えるかぎり、みなさんのその体験は「理解不可能」なんかではあり得ません。実際、統合失調症と診断されたひとたちの、幻聴と決めつけられてきた事例をここまで複数見てきても、それらがどれも「理解不可能」なんかではないことが実地に確認できましたよね。
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その「実地」の確認の数々はこちら。
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今回も、また、そうした実地の確認をしますよ。
今回は、漫画「高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで」をお描きになった、もつおさんの次のインタビュー記事を読ませてもらいます。そのなかで語られている幻聴体験をひとつとり挙げます。
2021年8月12日に文章を一部修正しました。
*もつおさんがお描きになったその漫画はこちら。
*そのなかの一部が現在、無料で読めます(全11話)。
*前回の記事(短編NO.38)はこちら。
*このシリーズ(全48回を予定)の記事一覧はこちら。