(新)Nothing happens to me.

科学の欠点、限界、見落としている大事なもの

統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.4(統合失調症理解#16)(4/9)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.36


 いま、こう推測しましたよ。

  • ①Nさんは、他の生徒たちに嫌がらせをされているのではないかと疑った
  • ②そのNさんには、自分が「ひとを疑りすぎる」ということをしているはずはない(その生徒たちに濡れ衣を着せているはずはない)という自信があった


 なら、そのつづきはどうなります? Nさんは当然、その生徒たちに嫌がらせをされていると頭から完全に信じ込むことになりますね?


 いまの推測を、箇条書きにしてまとめるとこうなります。

  • ①他の生徒たちに嫌がらせをされているのではないかと疑う(とっさに一可能性を思いつく)。
  • ②自分が「ひとを疑りすぎる」ということをしているはずはない(その生徒たちに濡れ衣を着せているはずはない)という自信がある(他の可能性を不当に排除する)。
  • ③その生徒たちに嫌がらせをされていると頭から完全に信じ込む(勝手に一つに決めつける


 このようにNさんは、自分が他の生徒たちのことを疑りすぎていることに気づいていなかっただけなのかもしれませんね。


 つまり、自分のことがうまく理解できていなかっただけなのかもしれませんね。


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今回の最初の記事(1/9)はこちら。


Nさんのこの事例は全6回でお送りします。

  • part.1(短編NO.33)

  • part.2(短編NO.34)

  • part.3(短編NO.35)

  • part.4(短編NO.36)


   今回

  • part.5(短編NO.37)

  • part.6(短編NO.38)


このシリーズ(全48短編を予定)の記事一覧はこちら。