2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧
*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.9 ◆結論 さあ、男子大学生さんが「隣から悪口が聞こえてくる」「頭の中に機械が埋め込まれている」と訴え、隣家に怒鳴り込んだり、頭の中の機械をとり除いてもらうべく脳外科を受診したりするというのがど…
*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.9 ◆「頭の中に機械が埋め込まれている」 さて、男子大学生さんは初診時に、「隣から悪口が聞こえてくる」とこのように訴える他、「頭の中に機械が埋め込まれている」とも主張していたとのことでしたよね。…
*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.9 つまり、こういうことです。 たとえば、大学から帰宅したあと部屋でひとりになった男子大学生さんが、自分はひとに内心「勉強できなさそうだなあ」とか「カッコ悪いなあ」といったように悪く思われている…
*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.9 ◆「隣から悪口が聞こえてくる」 「隣から悪口が聞こえてくる」という前者の訴えについては以前どこかで考察したような気が、みなさん、しませんか。何か思い出しません? 統合失調症と診断されたつぎの男…
*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.9 目次・初診時21歳男性の訴え・「隣から悪口が聞こえてくる」・「頭の中に機械が埋め込まれている」・結論 ◆初診時21歳男性の訴え この世に異常なひとはただのひとりも存在し得ないということを以前、論理…
*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.8 さて、ここまで、(精神)医学に統合失調症と診断され、「理解不可能」と決めつけられてきたひとりの男性患者さんを見てきました。 みなさん、どうでした? その男性患者さんはほんとうに、(精神)医学…
*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.8 では、いまから最後にこの①から③までをひとつずつ吟味してみますね。 まず①(現実)を見てくれますか。この男性患者さんのように、誰かに責められたあと、他のひとたちにも内心悪く思われているのではな…
*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.8 くどいかもしませんけど、いま見たところをもうちょっと詳しく確認してみます。 男性患者さんには自信があったのではないかということでしたよね。自分が周りのひとたちにも内心悪く思われているのではな…
*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.8 早速はじめます。 たびたび文章を引用させてもらっている、岡田尊司精神科医の著書『統合失調症』(PHP新書、2010年)から、統合失調症と診断されたつぎの男性患者さんに登場してもらいますね。この男性…
*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.8 この世に異常なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを、以前、論理的に証明しましたよね。 ----- ちなみにこの記事で、です。 (注)もっと簡単に確認する回はこちら。 ----- そしてそれは、こ…