2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧
*デカルトの超絶手品ぁ〜ニャで科学は基礎を形作る第6回 さて、存在は実際のところ、「他と共に在るにあたってどのように在るか」という問いに逐一答えるものであるにもかかわらず、事実に反して、このように存在を、無応答で在るもの(客観的なもの)であ…
*デカルトの超絶手品ぁ〜ニャで科学は基礎を形作る第5回 前回、ミドリ色のコートを用いて確認しましたように、存在は、「他と共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに逐一答えるものです。にもかかわらず、事実に反して存在を、無応答で在るもの…
*デカルトの超絶手品ぁ〜ニャで科学は基礎を形作る第4回 先ほど、俺の愛しのコートはかつてミドリ色だったと申しました。聞いてください。当時こんなことがありました。そのときの俺は急いでいました。ところが、まさにクローゼットからそのミドリ色のコー…
*デカルトの超絶手品ぁ〜ニャで科学は基礎を形作る第3回 しかしなぜ彼はこのように、存在から、当の存在にほんとうは属していないものとして、容姿(色を含む)、音、匂い、味、感触、を取り除くことができたのでしょう。そしてそのあとに残ったものこそほ…
*デカルトの超絶手品ぁ〜ニャで科学は基礎を形作る第2回 さっそく彼の出演する『省察』という著書を開けてみましょう。第二省察をご覧ください。ほら、紙のムコウにデカルトが立っています。いまから俺たちの前で「存在の客観化」をやってのけようと俺たち…
*デカルトの超絶手品ぁ〜ニャで科学は基礎を形作る第1回 先日、「科学は存在同士のつながりを切断してから考える」と題した文章*1で、科学が事のはじめになす、存在同士のつながりの切断をふたつ見ました。そこで、それらふたつをそれぞれ、絵の存在否定*2…
*科学は存在同士のつながりを切断してから考える第17回 ここまで、科学が「絵の存在否定」と「存在の客観化」という一連の作業によって存在同士のつながりを切断し、「身体の感覚部分」を身体や世界から除外したり、存在から容姿(色を含む)、音、匂い、味…
*科学は存在同士のつながりを切断してから考える第16回 存在は実際のところ「他と共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに終始答えるものである。部屋のとびらは、私が歩み寄れば刻一刻とその姿を大きくするし、部屋の明かりが明滅すれば、それに…
*科学は存在同士のつながりを切断してから考える第15回 科学は事のはじめに存在同士のつながりをふたつ切断する。そのうちのひとつである「絵の存在否定」を先に見、いまは残りのひとつである「客観化」について見ている。 存在は実際のところ、「他と共に…