(新)Nothing happens to me.

科学には人間を理解することが絶対にできない理由がある

「たいしたことのある」副作用を「たいしたことがない」と侮る医学の見方 (1/4)【医学は副作用を侮ってきた? part.4】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.45

目次
・医学による、健康、病気の独自な定義
・身体に起こる出来事についての医学の独自解釈
・医学の、一点をとり除けさえすれば至上主義


 いま、統合失調症と診断されたひとたちに使用される薬の副作用について考察しています。


 実のところ、そうした薬の副作用はしばしば「たいしたことがある」のに、(精神)医学がそれらを勝手に「たいしたことがない」ものと決めつけ、侮ってきただけではないかという疑惑が、あながち的外れではないらしいことが前回確認できましたね。


(精神)医学は副作用を侮ります。では、今回は、どのように侮ってきたか考えてみます






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*前回の短編(短編NO.44)はこちら。


*このシリーズ(全48短編を予定)の記事一覧はこちら。