◆獲得するもののニガさ(胃瘻などで問題になること)
当該抗がん剤治療を受けても、治ることはない、すなわち「苦しまないで居てられるようになる」ことはないのだとすると、こういうことになりますね。当該治療によって生存期間が6ヶ月伸びても、それは、苦しい思いをする期間である、ということに。
そこで、まずこんな疑問が出てきます。
苦しい思いをする期間6ヶ月を手に入れるこのことは、果して得をするということを意味するのだろうか、って。
どうですか、みなさん? 苦しい思いをする期間6ヶ月を手に入れることは、果して、得をすることになるのか、それとも損をすることになるのか、微妙であるような気がしませんか。
だって、そうではありません?
みなさん、苦しんでいるとき、どう思います? 「早くこんな時間は、過ぎ去ってくれ!」と切実に希求しませんか? もしそうだとしたら、当該抗がん剤治療を受けることによって生存期間が6ヶ月伸びても、それは、早く過ぎ去ってほしいと希求するような期間であって、果して、そんな期間が手に入っても、得をしていることになるのかどうかハナハダ怪しいということになりませんか。
*今回の最初の記事(1/8)はこちら。