*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.6
◆結論(理解不可能な人間はこの世に存在し得ない)
(精神)医学は、健康を正常であること、病気を異常であることと定義づけてやってきたということでしたよね。そうしてひとを、正常なものと、異常なものとに二分してきたんだ、って。
でも、以前にこういうことを確認したの、みなさん、覚えてません?
実は、異常なひとはこの世にただのひとりも存在し得ないんだ、って。言うなれば、ひとはみな正常なんだ、って。
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そのことを確認したのは「短編NO.2」ででしたよ(参考記事)。
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以前に確認したそのことに、いまさっき得た結論1と2を考え合わせてみてくださいよ。するとどうなります?
「異常なひとはこの世にただのひとりも存在し得ない」というのは、「理解不可能なひとはこの世にただのひとりも存在し得ない」ということになりませんか。
かたや、「ひとはみな正常である」というのは、「ひとはみな理解可能である」ということになりませんか。
いま最後にわかったことを復唱しますね。
- 「理解不可能」なひとはこの世にただのひとりも存在し得ない。
- ひとはみな「理解可能」である。
今回は、「理解不可能」なひとはこの世にただのひとりも存在し得ないということを確認しました。ひとはみな「理解可能」であるということでしたね。
にもかかわらず、(精神)医学が一部のひとたちを、不当にも、「理解不可能」であるということにして差別してきたということも、今回、同時に明らかになりましたね。
*今回のものより、もっと簡単な方法で、「理解不可能な人間はこの世に存在し得ない」というこのことを、後日、確認した回はこちら。
*今回の最初の記事(1/4)はこちら。
*前回の短編(短編NO.5)はこちら。
*このシリーズ(全64短編を予定)の記事一覧はこちら。