(新)Nothing happens to me.

科学には人間を理解することが絶対にできない理由がある

機械なんかであるはずがない身体を科学が機械と見なすに至るキッカケにみなさんはドギモを抜かれる(2/7)【医学がしばしばしばみなさんに理不尽な損害を与えてきた理由part.3】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.49


◆科学が事のはじめに立てつづけに為すふたつの不適切な作業

 何度もくり返していますように、身体は機械ではありません。身体とは、ほぼおなじ場所を占めている「身体の感覚身体の物とを合わせたもののことですね。身体にはこのように、ただの「物」にすぎない機械には見られない、「感覚」というものが認められるということでした。

 

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身体とは何かをちょうど確認した場面。

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 だけど、科学は事のはじめに、不適切な作業をふたつ立てつづけに為します。その作業を俺はそれぞれ「絵の存在否定」、「存在の客観化」と呼ぶことにしていますが、科学は、そのふたつの作業を立てつづけに為すことによって、ありとあらゆる存在(物、音、匂い、味、「身体の感覚」等)を改悪します。


 ほんとうは機械ではない身体が、機械と見なされるに至るのはそのときです。


 いまから、存在を改悪するこのふたつの作業、「絵の存在否定」と「存在の客観化」とを見ていきます。後者についての話は次回以後になりますけど。






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*前回の短編(短編NO.48)はこちら。


*これのpart.1はこちら(今回はpart.3)。


*このシリーズ(全61短編を予定)の記事一覧はこちら。