(新)Nothing happens to me.

科学には人間を理解することが絶対にできない理由がある

2020-10-05から1日間の記事一覧

統合失調症の「朝空が白んできた頃、誰かが郵便ポストに僕の扱いに関する指令を入れていった」「某タレントがすずめの声でテレパシー交信をとり始めた」を理解する(6/6)【統合失調症理解#14-vol.9】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.29 ◆(精神)医学も「現実を自分に都合良く解釈する」 でも(精神)医学は、そうした現実と背反する自信をずっともってきました。(精神)医学の人間理解力は完全無欠であるはずだという自信を、ね? で、…

統合失調症の「朝空が白んできた頃、誰かが郵便ポストに僕の扱いに関する指令を入れていった」「某タレントがすずめの声でテレパシー交信をとり始めた」を理解する(5/6)【統合失調症理解#14-vol.9】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.29 ◆全9回をとおして確認できたこと さて、ここまで、小林さん本人が、統合失調症を「突然発症した」とされる日とその翌日の模様を、赤裸裸かつ克明に語ってくれているのを、謹聴してきました。大変勉強…

統合失調症の「朝空が白んできた頃、誰かが郵便ポストに僕の扱いに関する指令を入れていった」「某タレントがすずめの声でテレパシー交信をとり始めた」を理解する(4/6)【統合失調症理解#14-vol.9】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.29 ◆とんねるず木梨がすずめの声で交信しはじめる では、先に進みましょう。小林さんはこのあと、すずめの鳴き声を聞いたと言っていました。その鳴き声を聞いているうち、「だんだんそれが日本語に聞こえ…

統合失調症の「朝空が白んできた頃、誰かが郵便ポストに僕の扱いに関する指令を入れていった」「某タレントがすずめの声でテレパシー交信をとり始めた」を理解する(3/6)【統合失調症理解#14-vol.9】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.29 ◆あるいは勝手にひとつに決めつける でも、ここは、こう解したほうがわかりやすいかもしれませんね。 日中、政府に回されていると思い込んでいた小林さんが帰宅後もずっと、ビクビクしているらしいのを…

統合失調症の「朝空が白んできた頃、誰かが郵便ポストに僕の扱いに関する指令を入れていった」「某タレントがすずめの声でテレパシー交信をとり始めた」を理解する(2/6)【統合失調症理解#14-vol.9】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.29 いまこう推測しました。振り返ってみますね。 朝の4時ころ、新聞配達の物音がした(現実)。しかし小林さんには、ふつうこんな時刻にひとが配達に来ているはずはないという「自信」があった。このよう…

統合失調症の「朝空が白んできた頃、誰かが郵便ポストに僕の扱いに関する指令を入れていった」「某タレントがすずめの声でテレパシー交信をとり始めた」を理解する(1/6)【統合失調症理解#14-vol.9】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.29 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本をとり挙げさせてもらって、今回で9回目、最後になります。 小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる…