(新)Nothing happens to me.

科学の欠点、限界、見落としている大事なもの

統合失調症の「体感幻覚」「テレビ・ラジオ幻聴」「高校生幻聴」「車幻聴」を理解するpart.1(統合失調症理解#7)(1/4)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.13

目次
・場面1:中学生時代(幻聴)
・自分しか知らないことをみんなが知っている
・同級生、家族、近所からの悪口


◆場面1:中学生時代(幻聴)

 この世に異常なひとなどただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。


(参考:そのときの記事をいちおう挙げておきますね。)


 そしてそれは、この世に「理解不可能なひとなどただのひとりも存在し得ないということを意味するとのことでしたよね。


(参考:そのことを確認したときの記事もいちおう載せておきますよ。)


 だけど、医学は一部のひとたちを異常と判定し、「理解不可能」と決めつけて、差別してきました。


 たとえば、あるひとたちのことを統合失調症と診断し、つぎのように、「永久に解くことのできぬ謎」だとか「了解不能」だとかと言ってきました。

かつてクルト・コレは、精神分裂病〔引用者注:当時、統合失調症はそう呼ばれていました〕を「デルフォイの神託」にたとえた。私にとっても、分裂病は人間の知恵をもってしては永久に解くことのできぬ謎であるような気がする。(略)私たちが生を生として肯定する立場を捨てることができない以上、私たちは分裂病という事態異常」で悲しむべきこととみなす「正常人」の立場をも捨てられないのではないだろうか(木村敏『異常の構造』講談社現代新書、1973年、p.182、ただしゴシック化は引用者による)

異常の構造 (講談社現代新書)

異常の構造 (講談社現代新書)

 

 

 専門家であっても、彼らの体験を共有することは、しばしば困難である。ただ「了解不能」で済ませてしまうこともある。いや、「了解不能であることがこの病気の特質だとされてきたのである。何という悲劇だろう(岡田尊司統合失調症、その新たなる真実』PHP新書、2010年、p.30、ただしゴシック化は引用者による)。

統合失調症 その新たなる真実 (PHP新書)

統合失調症 その新たなる真実 (PHP新書)

 


 最近はずっと統合失調症と診断され、このように「理解不可能」と決めつけられてきたひとに実際に登場してもらい、そのひとがほんとうは理解可能であることを実地に確認しています


 今回もまたそうしますよ。今回はCさんに登場してもらい、Cさん本人による当事者研究の成果から勉強させてもらいますね。


前回の短編(短編NO.12)はこちら。


このシリーズ(全26短編を予定)の記事一覧はこちら。