(新)Nothing happens to me.

科学の欠点、限界、見落としている大事なもの

統合失調症の「話が途切れ途切れになる」「頭が飛ぶ」「ピコーンときてバリバリする」を理解する(統合失調症理解#15)(1/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.30

目次
・いつもの前置き
・話が途切れ途切れになる
・「理解可能」なひとを「理解不可能」であることにする
・障害という言葉を使って「理解不可能」と表現する
・表現内容まで「理解不可能」であることにする
・言葉遣いまで「理解不可能」であることにする
・締めの言葉


◆いつもの前置き

 この世に異常なひとなどただの一人も存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。


(参考:そのときの記事をいちおう挙げておきますよ。)


 そしてそれは、この世に、「理解不可能なひとなど、ただの一人も存在し得ないということを意味するとのことでしたよね。


(参考:その確認をしたときの記事もいちおう挙げておきますね。)


 だけど、医学は一部のひとたちを不当にも異常と判定し、「理解不可能」と決めつけて、差別してきました。


 たとえば、あるひとたちのことを統合失調症と診断し、こんなふうに、やれ、「人間の知恵をもってしては永久に解くことのできぬ謎」だ、「了解不能」だと言ってきましたよね?

かつてクルト・コレは、精神分裂病〔引用者注:当時、統合失調症はそう呼ばれていました〕を「デルフォイの神託」にたとえた。私にとっても、分裂病人間の知恵をもってしては永久に解くことのできぬ謎であるような気がする。(略)私たちが生を生として肯定する立場を捨てることができない以上、私たちは分裂病という事態を「異常」で悲しむべきこととみなす「正常人」の立場をも捨てられないのではないだろうか(木村敏『異常の構造』講談社現代新書、1973年、p.182、ただしゴシック化は引用者による)。

異常の構造 (講談社現代新書)

異常の構造 (講談社現代新書)

  • 作者:木村 敏
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1973/09/20
  • メディア: 新書
 

 

 専門家であっても、彼らの体験を共有することは、しばしば困難である。ただ「了解不能」で済ませてしまうこともある。いや、「了解不能であることがこの病気の特質だとされてきたのである。何という悲劇だろう(岡田尊司統合失調症、その新たなる真実』PHP新書、2010年、pp.29-30、ただしゴシック化は引用者による)。

統合失調症 その新たなる真実 (PHP新書)

統合失調症 その新たなる真実 (PHP新書)

 


 最近はずっと、統合失調症と診断され、このように「理解不可能」と決めつけられてきたひとたちに実際に登場してもらい、そのひとたちがほんとうは理解可能であることを実地に確認しています


 今回もまた性懲りも無く、おなじことをしますよ。今回は3名の方に登場してもらいますね。


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前回の短編(短編NO.29)はこちら。


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