*認知症の人間の言動は理解不可能か・第11回
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ここまで、アルツハイマー型認知症についてこう推測してきた。すなわちそれは、これまでなら集中してすることができていた、料理や言葉のやりとりといったことに、意欲や興味が減退していて集中できず、「上の空」でそうしたことをしていることがしばしばの状態ではないか、と。
では、その意欲と興味の減退が更に進んでいくとどうなるか。
料理や言葉のやりとりといったことにもっと集中できなくなるだろう。もっと「上の空」でそれらのことをすることになるだろう。ヨリかろうじて料理をしている、ヨリかろうじて言葉のやりとりをしている、ということになっていくだろう。それは別の言葉で言えば、料理をしていく意思、言葉を交わしていく意思がヨリ弱くなっていく、ということではないだろうか。
だとすれば、意欲と興味の減退が進みに進んでいくとどうなるか。
ついには、そうした料理をしていく意思や、言葉を交わしていく意思はゼロになる、すなわち、身に全く湧きあがってこなくなるのではないか。
そうして、料理をするとか言葉を交わすとかといった馴染みの行動がとれなくなるのではないか。