(新)Nothing happens to me.

科学の欠点、限界、見落としている大事なもの

統合失調症の「監視されている」「数字が合図を送ってくる」「盗聴されている」を理解する(統合失調症理解#4)(8/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.11


◆(精神)医学は人間差別の体系である

 ともあれ、以上、みなさん、どうでしたか。(精神)医学が、統合失調症の症状と診断し、世間に向かって「理解不可能」と説明する、この男性の3つの体験、「監視されている」「数字が合図を送ってくる」「盗聴されている」をここまで見てきて、ほんとうに「理解不可能」だと思いましたか。


 いや、むしろ「理解可能」だと確信したのではありませんか。


 もちろん、その3つの体験をいま完璧に理解し得たとは、俺自身まったく思いませんよ。そんな大それたこと、思えるはずがありませんよね? 正直な話、男性のことを多々誤ったふうに決めつけてしまった気がして、肩を落としているくらいですよ。


 でも、そんな不十分ないまの考察からでも、この男性がほんとうは理解可能であることは十分明らかになったのではありませんか。みなさんのように申し分のない人間理解力をもったひとたちにならこの男性のことが完璧に理解できるということはハッキリしたのではありませんか。


 今回は、「監視されている」「数字が合図を送ってくる」「盗聴されている」と訴えるひとりの男性に登場してもらい、(精神)医学に統合失調症と診断され、「理解不可能」と決めつけられてきたその男性が、ほんとうは「理解可能」であることを実地に確認しました。


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次回は4月20日(月)21:00頃にお目にかかります。みなさん、stay safe!


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