(新)Nothing happens to me.

科学の欠点、限界、見落としている大事なもの

障害、障がい、障碍、はどれもみな差別用語である(3/5)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.4


 いま最後にたどり着きました(先の箇条書き3のd)、ひとが「作り手の定めたとおりになるのを身体のなかの一点によって妨げられている」というのは、こういう文型に当てはまりますよね。


「何々がAになるのを・障害物によって妨げられている」という文型に?


「何々がAになるのを・障害物によって妨げられている」というのを、世間では、障害とひと言で表現しません? たとえば、「通信(電波)が行き届くのを・障害物によって妨げられている」のであれば、それを、通信障害とか電波障害と言ったりしません?


 いま言ったばかりのことを、頭からもう一度くり返しますよ。ひとが「作り手の定めたとおりになるのを身体のなかの一点によって妨げられている」というのは、「何々がAになるのを・障害物によって妨げられている」という文型に当てはまる。そしてその、「何々がAになるのを・障害物によって妨げられている」というのを世間では、障害といったひと言で表現する、とのことでしたね。


 だとすると、ひとが「作り手の定めたとおりになるのを身体のなかの一点によって妨げられている」というのは、世間の用法にならえば、障害と表現されることになりますね?


 くどいかもしれませんが、ここまで確認してきたことを最初からふり返りますよ。

  • 1.ひとを異常と言うのは差別である(異常という言葉は差別用語である)。
  • 2.そのように、ひとを異常と言うのは、

(a)そのひとを、「作り手の定めたとおりになっていない」と見、

(b)その「作り手の定めたとおりになっていない」ことを問題視することである。

  • 3.医学は、その「作り手の定めたとおりになっていない」というのを(問題視して)、そのひとの身体のなかの一点のせいにする。すると、

(c)その一点は、ひとが「作り手の定めたとおりになる」のを妨げていることになる。

(d)そのひとは反対に、「作り手の定めたとおりになるのを身体のなかの一点によって妨げられている」ことになる。

  • 4.そして、ひとが「作り手の定めたとおりになるのを・身体のなかの一点によって妨げられている」というのは、「何々がAになるのを・障害物によって妨げられている」という文型に当てはまることから障害といった言葉で表現されることになる。


 いま、双極性障害とか発達障害とかと言うときの障害という言葉が異常という差別用語の単なる言い換えにすぎないことが明らかになりましたね?


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2020年3月21日に文章を一部修正しました。


今回の最初の記事(1/5)はこちら。


「障害(障がい、障碍を含む)という言葉は差別用語である」というこのことを後日、今回のとは別の仕方(イメージに着目する仕方)で考察し直してみるつもりにしています。


前回の短編(短編NO.3)はこちら。


このシリーズ(全26短編を予定)の記事一覧はこちら。