*医学は喩えると、空気の読めないガサツなおじさん第2回
話のもって行き方、不自然ですかね(まえの頁で書きましたように、いま見てもらっている頁の、最後からふたつ目の段落まで、読み飛ばしてもらっても全然問題ありませんよ)? でもまあ、そこはみなさんのほうでうまく処理しておいてくださいよ、ね?
その「他のもの」のなかに俺の未来体験予想像が含まれるってことの確認も、ですよ? 俺が現にこうして大木に歩みよっているのは、たしかに状況・最小単位説について確認するって約束をみなさんと交わした記憶があればこそです。でも、あの大木の下で寝っ転がりながらみなさんとマッタリお喋りすることを(未来に)予定していなければ、大木の姿はいまみたいに、刻一刻と大きく、かつ、くっきりしていないんじゃないですかね。もし俺が、大木の下で寝っ転がりながらお喋りすることを提案したとき、みなさんが気乗りしないそぶりを見せていたら、俺、即座に別の場所を探し出して、いまごろきっとそっちのほうに向かってましたよ。いま俺の目のまえで大木はこんなふうに、姿を刻一刻と大きく、かつ、くっきりさせてなんかいませんでしたよ。
大木は、「他のものと共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに逐一答えるってことですけど、その「他のもの」のなかに俺の未来体験予想像も含まれるって考えていいんじゃないですかね?
ああでも、こんなふうに細かく見ていくとキリ無いなあ。ちょっと疲れちゃいました。いやそれはみなさんのセリフか。みなさん、はやくから聞き飽きてたでしょうね。気がとがめますよ。あれ、みなさんちょっと痩せました?……なんて。やっぱり話の持って行き方、まちがえたかなあ。
いや、いまさらとやかく言っても仕方ないか。
ともあれ、第一関門を突破しました。歩みよるにつれ、大木が姿を刻一刻と大きく、かつ、くっきりさせていくというのは何を意味しているのか確認できました。それは、大木が、「他のものと共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに逐一答えるってことを意味しているんだって、確認できましたよね? いや、確認できたことにしておいてくださいよ。ちゃんとした確認はまたみなさんのほうでしっかりやってもらうことにして、ね?
で、そろそろ本題に入りましょうよ、ね?
後日、配信時刻を変更しました。
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