「肝臓、故障してるとか、脳、壊れてるとか言うの、ちょうウケるんですけど」
なんでよ〜? 身体の検査って、身体が故障してないかしらべることでしょ? 昨日*チャンでウツ病とかニンチ症は脳の故障だって言ってたし。「ネット?」いや、テレビのほう。方向がわからなくなっておじいちゃんがハイカイしているの、脳のGPSキノウの故障なんだって。
「身体を検査するのって、車検査するのと同じなの?」
病気は故障で、治療は修理でしょ。車とイッショじゃない?
「ありえないんですけど」
え〜なんで、単純明快なはなしデスケド。
「だって、故障してるってのは、作ったヤツの思いどおりになってないってことじゃん。肝臓作ったの神さまじゃん。脳も神さまが作ったんじゃん。肝臓とか脳が神さまの思いどおりにならなくなるはずないじゃん。どんだけ神さまを下に見てるんだか。肝臓とか脳には故障してるとか壊れてるとか言えないって」
肝臓とかは神さまが作ったんじゃないでしょ。
「は? その左手なに?」
科学の授業でこのまえやってた、コレ。
「あのロリコン教師、ちょう気分サガるんですけど」
え〜わかりやすくて、イイ先生だと思うけどな〜。
「で、その左手は?」
えっと、何だっけ?
「こっちがきいてる」
・・・・・・あれ、思い出せない・・・・・・なんとかの法則・・・・・・
「なにが言いたいのか、わかりませ〜ん」
まあ、そのなんと言いますか、自然?が肝臓や脳やそのタこの世のありとあらゆるものを作ったのではないか、と。そしてリンゴや男女や肝臓や脳やにですね、一瞬たりとものがれることのできない法則という名のウンメイを与えたのではないか、と・・・・・。
「なんだ、けっきょくイッショじゃん。肝臓や脳が故障してるってのは、『作ったヤツの思いどおりになっていない』ってことで、『作ったヤツの思いどおりになっていない』ってのは、『法則どおりになってない』ってことだって言うんじゃん? 世のなかに、法則どおりにならないものなんて何ひとつないじゃん。故障してるとか壊れてるって言えるのはやっぱり、機械みたいに人間とかが作ったものだけ*1なんだよ」
でもたしかに昨日*チャンでウツ病とかニンチ症は脳の故障だって言ってたんだって。お母さんも親戚のおじさんが検査うけて高血圧だってわかってクスリ飲みはじめたって言ってたし。
「みんなのとちがうものを勝手に故障とか決めつけてんじゃない? カミの毛とかひととちがってたら、先生に目つけられるのと同じで」
だれの髪の毛も生まれつきみんな同じ色、形状になるよう決まってるって偏見あるよね、先生にね。
「肝臓とか脳とかにもそんな偏見あるんじゃない、みんなのと同じになるよう決まっているってのが。で、みんなのと同じじゃないのを、勝手な基準で、みんなのよりスゴイものか、みんなのよりダメなものか、そのどちらかに分けて、みんなよりダメとしたほうのものを、故障してることにしてんじゃない?」
え〜ヤだ、なんかキモチ悪いんデスケド。
*1:2018年7月21日付記。機械にすら異常ということは無い旨、この記事を書いたあと、つぎの3記事で確認しています。