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カワグチは原因特定法その2の検証にとりかかる

原因丸々ひとつは見つからない第5回

 今、疫学や動物実験などで用いられるだろう原因特定法について、ど素人なりに俺は思いを致しました。もうひとつ別の原因特定法についても、俺みたいな無知で頭がおかしい人間がやったんじゃ的外れになるかもしれませんけれども、引き続き考えていきます。


 認知症を生じさせる原因というものが想定されている。それについて俺はこういう想像をする。


 認知症の原因を特定するために、認知症のひとと、一生そうならないひと(俺にはどうやって集めるのか、わからないが)とを集めてくる。で、〈一生、認知症にならないグループ〉のひとの脳のなかにはまったく見つからないが、《認知症になったグループ》のひとの脳のなかには共通して見つかるものを探す。そうして《認知症になったグループ》のひとの脳のなかだけに共通して見つかったものこそ認知症の原因であるとすることになっている、と。


 しかしそうして見つかったのはほんとうに、認知症の原因丸々ひとつなんだろうか。認知症の原因の一部分だけでしかないということはないんだろうか。


 みなさん、俺はここにもまた、あいまいな前提があるような気がしてなりません。〈一生、認知症にならないグループ〉のひとには、確かに認知症の原因丸々ひとつは見つからないだろう。けれども、認知症の原因の一部分くらいなら見つかるかもしれない。認知症の原因の一部分くらいならあっても何の不思議もないだろう(ここでも、原因は分割可能であることを思い出されよ)。〈一生、認知症にならないグループ〉のひとには、認知症の原因の一部分すら見つからないと決めつけるほうが独断的である。


 が、今確認した原因特定法はどうだったか。


 それは、〈一生、認知症にならないグループ〉のひとの脳のなかにはまったく見つからないが、《認知症になったグループ》のひとの脳のなかには共通して見つかるものを認知症の原因として探していた。そうして〈一生、認知症にならないグループ〉のひとには、認知症の原因は一部分すら見つからないということにしていた。


 が、〈一生、認知症にならないグループ〉のひとにも、認知症を生じさせる原因の一部分くらいはあってもおかしくない。で、実際にあるのだとすると、〈一生、認知症にならないグループ〉のひとの脳のなかにはまったく見つからず、《認知症になったグループ》のひとの脳のなかにのみ共通して見つかった(ことになっている)先ほどの原因は、実は、認知症の原因の残余部分だったということになる。この残余部分と、〈一生、認知症にならないグループ〉のひとにも《認知症になったグループ》のひとにも見つかるかもしれない、認知症の原因の一部分とをあわせて、認知症の原因丸々ひとつだと考えなければならなくなる。


 しかるに、〈一生、認知症にならないグループ〉のひとにも《認知症になったグループ》のひとにもあるかもしれない、この原因の一部分というのは今まで探しだされたこともないし、探しだそうとしたひともいない。その存在についてちらっと言及したひとすらいない。この原因の一部分についてはこれまで何にもわかっちゃいないのである。


 以上、無知で愚かな俺なりに原因特定法と思うもの二つについて、はたして本当に原因丸々ひとつを特定できているのか魂だけはこめて考えてきた。で、そこから俺なりに言えるのは、やっぱり、ひとが原因と言っているものや原因と言ってきたものは、原因丸々ひとつなんかじゃなく、原因の一部分にすぎないんじゃないか、ということである。

つづく


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