(新)Nothing happens to me.

科学の欠点、限界、見落としている大事なもの

統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.3(統合失調症理解#16)(3/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.35 いまこう推測しましたよ。くどくどと振り返ってみますね。 問題集を開いて勉強しようとしていると、同級生たちに内心「うぜえ」とか「死んじまえ」とかと思われているのではないかと気になってくる(現…

統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.3(統合失調症理解#16)(2/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.35 ◆いじめが深刻になってきて勉強どころではない 高校卒業間近には、卒業できないかもしれないと心配されるほど、学校の成績は悪くなっていたということでしたね。あまり勉強していなかったのでしょうね…

統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.3(統合失調症理解#16)(1/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.35 目次・引用第2部で確認する3つの事項・いじめが深刻になってきて勉強どころではない・わかってはいるが、できない・ひととすれ違う際、悪口が聞こえてくる・慶応の最難関学部に合格することが決まって…

統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.2(統合失調症理解#16)(8/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.34 ◆part.2の締めの言葉 以上、今回はつぎの2点を確認しました。一つは、Nさんが、勉強しないといけない身であるにもかかわらず、勉強を重荷に感じるようになってきているということ。もう一つは、Nさん…

統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.2(統合失調症理解#16)(7/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.34 いま、こう推測しましたよ。今後のためにも振り返っておきますね。 Nさんは、目のまえに問題集を開けながらも、つい女性のことを考えてしまっていた(現実)。ところがそのNさんには、自分が女性のこ…

統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.2(統合失調症理解#16)(6/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.34 ◆自分のことがうまく理解できないもう一つの例 さっきの引用第1部には、Nさんが自分自身のことをうまく理解できなくなっているもうひとつの事例が記してありましたよね。こう書いてありましたね? 同…

統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.2(統合失調症理解#16)(5/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.34 さて、いま、こう推測しました。Nさんは、自分が他人を疑りすぎていることに気づいていなかったのではないか、って。 要するに、自分のことがうまく理解できていなかったのではないか、ということです…

統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.2(統合失調症理解#16)(4/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.34 いまこう推測しましたよ。 ①Nさんは、ワイシャツの落書き等を、同級生たちから嫌がらせではないかと疑った。 ②そんなNさんには、自分が「ひとを疑りすぎる」ということをしているはずはないという自信…

統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.2(統合失調症理解#16)(3/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.34 ◆自分のことがうまく理解できなくなってきた まずこう書いてありましたね。 小学校時代は、大過なく過ごした。本人の話では、目が大きかったので、「デメ」とか「デメキン」と呼ばれていじめられたこと…

統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.2(統合失調症理解#16)(2/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.34 ◆中3の2学期頃から勉強を重荷に感じるようになってきた では最初に、先に挙げた2点のうちの前者、「Nさんは、勉強しないといけない身であるにもかかわらず、中学3年生頃から勉強を重荷に感じるように…

統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.2(統合失調症理解#16)(1/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.34 目次・中3の2学期頃から勉強を重荷に感じるようになってきた・自分のことがうまく理解できなくなってきた・自分のことがうまく理解できないもう一つの例・part.2の締めの言葉 前回、「思春期に発症し典…

統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.1(統合失調症理解#16)(2/2)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.33 まずは引用第1部から。 十九歳のNさん〔引用者注:同書ではお名前が出ていますが、ここでは以下、伏せさせてもらいます〕は、精神科の外来を受診した当日に入院となった。幻聴のせいで苦しくなり、ビ…

統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.1(統合失調症理解#16)(1/2)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.33 この世に異常なひとなどただの一人も存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 〈参考:そのときの記事をいちおう挙げておきますね。〉 そしてそれは、この世に、「理解不可能」なひ…

〝統合失調症〟に見られた2つのパターン(6/6)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.32 とはいうものの、結局はこの型も、さっき見た「現実修正解釈」型であると言ってしまったほうが、もしかすると、いいのかもしれないと考えないでもありません。 だって、箇条書きにするとこう言い直せま…

〝統合失調症〟に見られた2つのパターン(5/6)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.32 でも、「ゴキちゃんが出た!」と叫びながら、とっさに飛びあがって驚いている最中、みなさんは同時にこんなふうにも頭を働かせはしませんか。 いま、視野の隅を黒いものが横切ったように見えた。たしか…

〝統合失調症〟に見られた2つのパターン(4/6)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.32 ◆「勝手にひとつに決めつける」型 ではもうひとつのほうに話を移しましょう。そのふたつ目については冒頭で、「勝手にひとつに決めつける」型と名づけました。いまから、それを、以前にもちいた事例を…

〝統合失調症〟に見られた2つのパターン(3/6)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.32 いまの推測を箇条書きにしてみとめてみますね。 ①朝、オレンジジュースを飲んでいるとき、窓から身を投げて死のうという衝動に駆られる(現実)。 ②自分が窓から身を投げて死のうと意思したはずはない…

〝統合失調症〟に見られた2つのパターン(2/6)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.32 ◆「現実修正解釈」型 まずは、前者の「現実修正解釈」型から見てみますよ。短編「統合失調症の『声が命令してくる(幻聴)』を理解する」*1でとり挙げた「幻聴」と呼ばれる事例を再引用します。 ジャズ…

〝統合失調症〟に見られた2つのパターン(1/6)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.32 目次・〝統合失調症〟の症例がふたつに分かれる・「現実修正解釈」型・「勝手にひとつに決めつける」型 ◆〝統合失調症〟の症例がふたつに分かれる 昨年2020年の2月頃からずっと、統合失調症と診断され…

「神のお告げが聞こえた」に肉薄しよう(「統合失調症の◯◯を理解する」シリーズのspin-off)

今年2020年の2月初頭からずっと、「統合失調症の◯◯を理解する」というタイトルで、記事を書いてきました*1。統合失調症と診断されたひとたちに、実際に記事のなかに登場してもらい、そのひとたちの統合失調症の症状とされる体験が、医学の見立てに反し、「理…

精神医学の「統合失調症のひとには病識がない」という言い草に、温厚なみなさんですら激怒する理由(4/4)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.31 ◆「真に自覚あるもの」と「真に自覚無きもの」 さあ、遅ればせながら、核心に近づいてきましたよ。先にこう指摘しておきましたよね。(精神)医学が統合失調症と診断し、「理解不可能」と決めつけてき…

精神医学の「統合失調症のひとには病識がない」という言い草に、温厚なみなさんですら激怒する理由(3/4)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.31 ◆おのれの人間理解力が未熟であることの自覚がない そうした差別的扱いを受けてきた例として誰にもまず、ぱっと思い浮かぶのは、統合失調症と診断されてきたひとたちではないでしょうか。そのひとたち…

精神医学の「統合失調症のひとには病識がない」という言い草に、温厚なみなさんですら激怒する理由(2/4)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.31 ◆一部のひとたちを異常と決めつけ、差別する いま、(精神)医学が、健康を正常であること、病気を異常であること、と独自に定義づけてきたということをまず見ました。 でも、これも以前に確認したこと…

精神医学の「統合失調症のひとには病識がない」という言い草に、温厚なみなさんですら激怒する理由(1/4)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.31 目次・健康、病気の定義から・一部のひとたちを異常と決めつけ、差別する・おのれの人間理解力が未熟であることの自覚がない・「真に自覚あるもの」と「真に自覚無きもの」 ◆健康、病気の定義から (精…

統合失調症の「話が途切れ途切れになる」「頭が飛ぶ」「ピコーンときてバリバリする」を理解する(統合失調症理解#15)(8/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.30 ◆締めの言葉 さあ、最後に全体を振り返りましょう。 (精神)医学はあるひとたちのことを統合失調症と診断し、やれ「人間の知恵をもってしては永久に解くことのできぬ謎」だ、「了解不能」だと、好き勝…

統合失調症の「話が途切れ途切れになる」「頭が飛ぶ」「ピコーンときてバリバリする」を理解する(統合失調症理解#15)(7/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.30 ◆言葉遣いまで「理解不可能」であることにする だけど、(精神)医学は貪欲です。思考や表現内容に止まらず、隙あらば、患者の言葉遣いまで「理解不可能」であることにしようとします。先の引用のつづ…

統合失調症の「話が途切れ途切れになる」「頭が飛ぶ」「ピコーンときてバリバリする」を理解する(統合失調症理解#15)(6/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.30 ◆表現内容まで「理解不可能」であることにする 冒頭からここまでを簡単にふり返ると、こういうことでした。 はじめに、音大生さんが「理解可能」であることを確認しましたよね。音大生さんは単に、「ま…

統合失調症の「話が途切れ途切れになる」「頭が飛ぶ」「ピコーンときてバリバリする」を理解する(統合失調症理解#15)(5/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.30 ◆障害という言葉を使って「理解不可能」と表現する さて、そんな(精神)医学は先の引用文のなかで、音大生さんのことを「理解不可能」と表現するのに、「思考障害」という言葉を使っていました。 どう…

統合失調症の「話が途切れ途切れになる」「頭が飛ぶ」「ピコーンときてバリバリする」を理解する(統合失調症理解#15)(4/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.30 ◆「理解可能」なひとを「理解不可能」であることにする ところが、(精神)医学には、おのれの人間理解力が未熟であるという自覚はこれっぽっちもありません。むしろ反対に、(精神)医学の人間理解力…

統合失調症の「話が途切れ途切れになる」「頭が飛ぶ」「ピコーンときてバリバリする」を理解する(統合失調症理解#15)(3/8)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.30 いまこう推測しましたよ。 音大生さんは、「まわり」のひとたちにどう思われているか、気になって仕方がなかった(現実)。しかしその音大生さんには、自分が「まわり」のひとたちにどう思われているか…