(新)Nothing happens to me.

科学には人間を理解することが絶対にできない理由がある

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

医学の副作用の侮り方その2、いきなり「夢の新薬」と高らかに謳いあげる(5/5)【医学は副作用を侮ってきた? part.5】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.46 ◆One man's meat is another man's poison.という絶対真理 以上、この副作用についての連作を最後にまとめます。 (精神)医学は、この連作の最初に引用した岩波明精神科医のように、副作用は「問題がな…

医学の副作用の侮り方その2、いきなり「夢の新薬」と高らかに謳いあげる(4/5)【医学は副作用を侮ってきた? part.5】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.46 今回は、たいした副作用など出てきっこないと勝手にいきなり決めつけてしまうという、医学の副作用の侮り方を、クロザピンという薬を例に見ています。 でも、こう言われるかもしれません。 いや、(精神…

医学の副作用の侮り方その2、いきなり「夢の新薬」と高らかに謳いあげる(3/5)【医学は副作用を侮ってきた? part.5】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.46 ◆で、実際、そんなうまい話はあったのか さっきの引用のつづきを見てみます。 ところが、七〇年代になって忌まわしい副作用が報告されはじめた。無顆粒球症と呼ばれる、白血球の中でも細菌を食べる無顆粒…

医学の副作用の侮り方その2、いきなり「夢の新薬」と高らかに謳いあげる(2/5)【医学は副作用を侮ってきた? part.5】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.46 ◆胸に兆す「そんなうまい話はあるのだろうか」という疑念 本題に入ります。 大部分の抗精神病薬は、ドーパミンD2受容体を遮断する作用をもつが、クロザピンは、唯一例外的にドーパミンD2遮断作用が非…

医学の副作用の侮り方その2、いきなり「夢の新薬」と高らかに謳いあげる(1/5)【医学は副作用を侮ってきた? part.5】

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.46 目次・胸に兆す「そんなうまい話はあるのだろうか」という疑念・で、実際、そんなうまい話はあったのか・One man's meat is another man's poison.という絶対真理 統合失調症と診断されたひとたちに使用…