(新)Nothing happens to me.

科学には人間を理解することが絶対にできない理由がある

2021-01-04から1日間の記事一覧

〝統合失調症〟に見られた2つのパターン(6/6)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.32 とはいうものの、結局はこの型も、さっき見た「現実修正解釈」型であると言ってしまったほうが、もしかすると、いいのかもしれないと考えないでもありません。 だって、箇条書きにするとこう言い直せま…

〝統合失調症〟に見られた2つのパターン(5/6)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.32 でも、「ゴキちゃんが出た!」と叫びながら、とっさに飛びあがって驚いている最中、みなさんは同時にこんなふうにも頭を働かせはしませんか。 いま、視野の隅を黒いものが横切ったように見えた。たしか…

〝統合失調症〟に見られた2つのパターン(4/6)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.32 ◆「勝手にひとつに決めつける」型 ではもうひとつの形のほうに話を移しましょう。そのふたつ目については冒頭で、「勝手にひとつに決めつける」型と名づけました。いまから、それを、以前にもちいた事…

〝統合失調症〟に見られた2つのパターン(3/6)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.32 いまの推測を箇条書きにしてみとめてみます。 ①朝、オレンジジュースを飲んでいるとき、窓から身を投げようという衝動に駆られる(現実)。 ②自分が窓から身を投げようと意思しているはずはないという…

〝統合失調症〟に見られた2つのパターン(2/6)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.32 ◆「現実修正解釈」型 まずは、前者の「現実修正解釈」型から見てみますよ。短編NO.12*1でとり挙げた「幻聴」と呼ばれる事例を再引用します。 ジャズ・トランペッターで作曲家のB〔引用者注:ここでも…

〝統合失調症〟に見られた2つのパターン(1/6)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.32 目次・"統合失調症"の症例がふたつに分かれる・「現実修正解釈」型・「勝手にひとつに決めつける」型 ◆"統合失調症"の症例がふたつに分かれる 昨年2020年の2月頃からずっと、統合失調症と診断されたひ…