2020-09-28から1日間の記事一覧
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.28 いまさっき、こう言いましたよね。小林さんは何かの拍子に、ふだんよく耳にするフィル・コリンズの曲を頭のなかでつい再生してしまったのかもしれませんね、って。 でも、小林さんからすると、自分がそ…
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.28 ◆フィル・コリンズも交信に加わってくる さらに小林さんは、こうも書いています。 フィル・コリンズが自分も交信できることを主張し、僕の心臓の鼓動を支えるようにドラムを叩いてくれた。色んな人に守…
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.28 ◆同時に自分の閃きを疑う でも、いま例に出しました間違い電話の場合、いつも慎重なみなさんなら、どうします? 「また、おなじひとからかも」と閃いたそのとき、同時に、その閃きを疑ってもみませんか…
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.28 ◆とんねるず木梨憲武とテレパシーで交信する 小林さんはさらにこうも書いています。 突然とんねるずの木梨憲武が交信してきた。 「木梨?」 と聞くと、彼は、 「あしたのジョー」 と答えた。これはとん…
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.28 いまの推測をふり返ってみますね。 小林さんが布団のなかで、いろんなひとや団体のことを思い浮かべながら、「協力してほしい」と、ちからを込めて強く願っていたところ、手足が震えたり、背中がぞくぞ…
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.28 ◆テレパシーでの交信の仕方 どんな内容だったか残念ながら忘れてしまったが、テレパシーで会話できるのはミックだけではなく、あらゆる人間と交信できることがわかった。交信を司る器官は頭の中だけで…
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.28 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本をとり挙げさせてもらって、今回で8回目です(全9回)。 小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる日…