(新)Nothing happens to me.

科学には人間を理解することが絶対にできない理由がある

2020-08-17から1日間の記事一覧

統合失調症の「新聞記事を読み、国が僕を守ろうとしてくれていると確信した」を理解する(4/4)【統合失調症理解#14-vol.2】

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.22 ◆ふり返り いまこう推測しました。いつもながら、くどいでしょうけど、ふり返ってみますね。 アニメーションによる体制変革を志していた小林さんはつねづね権力者の庇護を求めていたということでしたね。…

統合失調症の「新聞記事を読み、国が僕を守ろうとしてくれていると確信した」を理解する(3/4)【統合失調症理解#14-vol.2】

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.22 ◆同時に自分の解釈を疑っている さて、いま、こう言いました。気持ちが高揚していた小林さんは早合点して、現実(記事内容)をつい自分に都合良く解釈してしまったのではないか、って。 そんなふうに、み…

統合失調症の「新聞記事を読み、国が僕を守ろうとしてくれていると確信した」を理解する(2/4)【統合失調症理解#14-vol.2】

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.22 ◆現実を自分に都合良く解釈する 先の引用文の最終段落で小林さん(アニメーション制作会社勤務)はこう言っていましたよね。当時、「アニメーションを手段にして体制を変えようとしていた」って。「しか…

統合失調症の「新聞記事を読み、国が僕を守ろうとしてくれていると確信した」を理解する(1/4)【統合失調症理解#14-vol.2】

*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.22 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本を、前回から、とり挙げさせてもらっています。 これから、小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる日と…