(新)Nothing happens to me.

科学には人間を理解することが絶対にできない理由がある

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

そこで心を想定するという手を打ちました

*心はいかにして科学から生まれたか第4回 科学は、「ひとつの世界絵に共に参加している」もの同士を、それぞれがそのとき在る場所に在るのは認めるものの、事実に反して、「ひとつの絵に共に参加している」ことはないもの同士であることにし*1、一転、世界…

いつの日にか為した「絵の存在否定」

*心はいかにして科学から生まれたか第3回 この世界絵のうちには、定義上とうぜんであるけれども、いまこの一瞬に私が体験しているものすべてが認められる*1。その瞬間に目の当たりにしている景色、聞いている音、嗅いでいる匂い、味わっている味、感じてい…

身体にはふたつの面がありました

*心はいかにして科学から生まれたか第2回 科学が、「絵の存在否定」という不適切な操作をみずからの出発点とした結果、ありもしない心という存在を想定することになった顛末を、これから見ていく。 最初に身体について再確認し、そのあと「絵の存在否定」…

心が生まれたきっかけは遠いむかし

*心はいかにして科学から生まれたか第1回 「科学の身体研究からすっぽりぬけ落ちている大事なもの」と題した文章のchapter 1で、身体が機械ではないこと、およびそのことをみなさんどなたも実によくご存じであることを確認した。そしてそのchapter2では、…