(新)Nothing happens to me.

科学には人間を理解することが絶対にできない理由がある

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

見えている姿を科学は心のなかにある映像とする(後編)

*科学にはなぜ身体が機械とおもえるのか第5回 で、科学はつぎのような視覚論を語ります。 俺の前方数十メートルの場所に実在する、見ることも触れることもできない「ほんとうの松の木」に当たった光が、その「ほんとうの松の木」についての情報を俺の眼球…

見えている姿を科学は心のなかにある情報とする(前編)

*科学にはなぜ身体が機械とおもえるのか第4回 いまこの瞬間、俺が松の木を目の当たりにしていることにしてください。そうしていただきますと先にも申しましたが、その瞬間に俺が目の当たりにしている松の木の姿と、その瞬間の俺の「身体の感覚部分」とは、…

事の発端は「絵の存在否定」という不適切な操作にある(後半)

*科学にはなぜ身体が機械とおもえるのか第3回 科学が「身体の物的部分」を機械と考えるに至る事の発端は、離れた場所にあるもの同士のあいだにも認められる「ひとつの絵に共に参加している」という直接の関係を、この世界から一掃することにあると最初に申…

事の発端は「絵の存在否定」という不適切な操作にある(前半)

*科学にはなぜ身体が機械とおもえるのか第2回 科学が「身体の物的部分」を機械と考えるに至る事の発端は、離れた場所にあるもの同士のあいだにも認められる「ひとつの絵に共に参加している」という直接の関係*1を、この世界から一掃することにあると先走っ…

科学が身体を機械とするに至る経緯を発端から確認する

*科学にはなぜ身体が機械とおもえるのか第1回*1 ここまで*2、主につぎの2点を確認してきました。 「身体の物的部分」で、物質的出来事が、「身体の感覚部分」の関与のもと起こること(「身体の物的部分」は機械ではないこと) そのことをみなさん実によく…

病は気から? 病気とは気を病むこと?

やあ、ホースム、まいったよ、外はひどい寒さだ。どうした、何か考えごとか? 「ワトソソ、これを読んで見たまえ」 ああ、「病は気から」か。よくある記事だ。昔から、思い出したようにときどき、誰かがこんなことを書くんだ。で、これがどうしたんだ? 「思…

差別はいつだって善意からなされる

*2017差別の核心を追っかける第2回 けれども、ひとが「みんな一緒になる」よう定められていると考えるだけの根拠はこの世にはどこにもない。 現に、ひとは「みんな一緒になる」よう定められているとする勝手な思い込みをみなさんはお持ちではない。そんな…

ひとを出来損ない扱いする差別

*2017差別の核心を追っかける第1回 差別の核心は何か。そうみずから問うておきながらも、そんなむつかしいこと私にわかるはずがないと、いきなりではあるが、音をあげざるを得ない。 が、ひとつ気になっていることがある。 ひとを出来損ない扱いするという…

夜空のムコウにはどんな明日が待っているのかなあ?

*baseballは科学を批判しつづける第13回 みなさんには、大谷選手の身体だけではなく、ご自身の身体についてもお考えいただいた。部屋の片隅に置いてある机に着いておられたところから、立ち上がられてお振り返りになり、部屋のひとつっきりしかない扉に向け…