(1のつづき) 彼は、現にそこここにある存在とは違った、別の存在を考えているのである。 彼が想定するその存在は、「問う前に既に眼の前に与えられている存在者から無媒介に出発」するのでは捉えられないものなのである。 そしてその別の存在があってこそ…
ハイデガーがフライブルグ大学、1935年夏学期の講義のために用意したテクストを印刷したのが、この『形而上学入門』(平凡社ライブラリー、1994年)であるそうだ。書名からするとこの講義は、形而上学に入門するしかたを説いたもののように思われるが、はた…
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